加齢による筋量減少は平均的に45歳から始まるとされます。

そのような体内環境下における身体作りについて広く考察していく予定ですが、まずは基本的なサプリメンテーションから始めたいと思います。

45歳以降なら、どうせまず第一に「ファイナルETB」を挙げるんでしょ？と思うかも知れませんが、この世代以降が最優先すべきはクレアチン・・・できればプロスペッククレアチンになります。



〜45歳以降の基本サプリ-1〜
「プロスペッククレアチン-前編」
pic_product_detail_new19加齢にともなう筋量と筋力の低下はサルコペニアと呼ばれ、45歳以上から顕著になり、60代以降に更に加速されるとされます。もちろん、個体差はあり、もっと早い年齢から筋肉の老化が始まる人や50歳以上でも衰えるスピードが極めて遅い人もいるでしょう。

加齢による筋量低下の内訳は、その多くがtype�鏡�維、いわゆる速筋であることがわかっています。

そして、非常に興味深いことに、加齢によって筋サテライト細胞という幹細胞の活性が低下しますが、とりわけ、type�鏡�維における筋サテライト細胞の減少が顕著であったそうです。筋サテライト細胞は筋細胞の再生や増殖を担っている為、加齢によるtype�鏡�維の減少はtype�鏡�維の筋サテライト細胞減少によるものではないかと目されています。



クレアチンの摂取は筋線維が強い力を発揮する際のATP供給源となるクレアチンリン酸並びにクレアチンの細胞内貯蔵量を増やし、最大筋力や高強度高負荷環境下における筋持久力を高め、競技パフォーマンスやトレーニングの質を高めるエルゴジェニックエイドとして知られています。

また、細胞内水分量を飽和させることで、間接的に筋合成を高めることも解っています。

クレアチン供給の優れた点は他にもあります。加齢によって体内におけるクレアチン生成並びに細胞内クレアチンリン酸レベルは低下しますが、クレアチンを補給することで、一気に若者と同等のクレアチンリン酸とクレアチンレベルに戻るのです。

これらの点から、40代〜60代、そして、高齢者の筋力を維持、増強するのにクレアチンが役立つことは明白ですが、本題はそこではありません。



筋力増大に隠れたクレアチン摂取最大の恩恵と言えるのが筋サテライト細胞の活性なのです。

加齢に伴い、様々な工夫を凝らしてトレーニングしても、思ったほど筋肉が反応しないという「冷めたピザ問題」は主に筋サテライト細胞の活性が低下していることに起因します。

クレアチン摂取や断食は筋サテライト細胞を活性化して、あたかも冷えて固まって美味しくなくなったチーズが加熱によって再び伸び〜る食感を取り戻すように、筋細胞の再生や増殖を助け、加齢による速筋線維の萎縮を予防する効果が大いに期待できるのです。



以上の点から、加齢による筋萎縮にはエネルギー供給路からも、サテライト細胞活性作用によっても、筋力低下を防止する効果が高いクレアチンが45歳以上には最優先されると結論づけられます。

＃2の後編へ続く



【関連】
45歳以降の身体作り　＃1「プロスペッククレアチン-前編」
45歳以降の身体作り　＃2「プロスペッククレアチン-後編」
45歳以降の身体作り　＃3「プロスペッククレアチン-おまけ編」


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