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居残り補習授業オフライン#141
自分の話「理想的サプリ摂取方法をできていること、できていないこと」


〜イントロダクション「サプリメントのバイオアベイラビリティを高めたい」〜
バイオアベイラビリティとは摂取された薬品や栄養がどれだけ身体に届くかという指標です。バイオアベイラビリティは生物学的利用能とも呼ばれ、体内利用率や生理活性作用を期待する場合、バイオアベイラビリティが高いことが望まれます。

サプリメントなどの栄養素の多くは口から摂取することになりますが、血流に乗るまで多くの過程を経るため、その吸収には様々な要因の影響を受けます。

同じものを同じ量で摂取しても、タイミングなどによって、血液へ到達する率が大きく変わるケースが多々あるのです。



〜イントロダクション「サプリメントのバイオアベイラビリティを高めたい2」〜
最もよく知られている身近な例としては、脂溶性ビタミンの吸収です。

ビタミンAやビタミンD、ビタミンEなどの脂溶性ビタミンは脂肪と共に吸収されるため、単体で空腹時に摂取するよりも、大なり小なりの脂質を含む食事と共に摂取するほうが遥かに高い吸収率となることが解っています。

これはビタミンのみならず、カロチノイドや他の脂溶性栄養素にも当てはまります。



〜イントロダクション「サプリメントのバイオアベイラビリティを高めたい3」〜
栄養素のほとんどは最終的に小腸の粘膜から吸収されます。その際に腸壁を通過して血管へと放出されますが、この時に特定の栄養素を通過させるトランスポーターとの結びつきが必要な栄養素が存在します。

例えばアミノ酸の吸収にはいくつかのトランスポーターが関わっています。アミノ酸トランスポーターの種類は全アミノ酸専門に細分化されておらず、数種類のアミノ酸を一つのトランスポーターが担っています。EAA系サプリ(必須アミノ酸)の体感度が高いのは消化の必要がないだけでなく、厳選され少数精鋭で摂取されたEAAへトランスポーターが無駄なく行き渡るせいかも知れません。

また、脳へと運ばれる血液は血液脳関門を通じて選り分けられますが、ここでも拮抗するアミノ酸が存在します。

同じように、同じ電荷を持つミネラルなども、吸収過程において拮抗することが解っています。これらの理由で、同時摂取があまり適さないアミノ酸の組み合わせやミネラルの組み合わせが存在します。



〜イントロダクション「サプリメントのバイオアベイラビリティを高めたい4」〜
栄養素やサプリメントの吸収を助けてくれるバイオペリンやアストラジン、シンバイオティクスをご存じの方は多いはずです。

一方で、摂取栄養素の吸収率を下げる働きを持つ存在もあります。色素のタンニンやカテキンはミネラルの吸収を妨げ、カテキンは若干ながら炭水化物の吸収率を下げることが解っています。

食物繊維は健康を維持、向上させるのに必須の栄養素ですが、水溶性食物繊維は消化された流動物の粘性を高めることで、少腸壁での接触が低減し、結果的に同時に摂取した栄養素の吸収率を低下させます。通常であれば気にするレベルの低下ではありませんが、水溶性食物繊維をあえてサプリメントで多めに補給した場合は注意が必要です。



〜イントロダクション「サプリメントのバイオアベイラビリティを高めたい5」〜
クレアチンのみならず、栄養素の多くはインシュリン依存性を持ちます。インシュリンの働きによって、細胞への取り込みが増強されるということです。

クレアチン以外の代表選手はアミノ酸です。減量時に糖質やインシュリン分泌を嫌って、アミノ酸やプロテインを水で摂取することが多いと思いますが、アミノ酸吸収の最大化のみに着目した場合は炭水化物と摂取すべきです。

代替としてインシュリン模倣物質で構成されたGCS750やマッハ6を利用するのが効率的で、炭水化物同時摂取を大きく凌ぐ可能性を持ちます。


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