サプリ塾では筋肉質で引き締まった身体を作るために、今も昔も3つの理論が重要であると主張しています。

・筋分解抑制(アナボリックドライブ):筋合成 > 筋分解

・栄養分配改善:栄養の行き先をコントロールする

・消化吸収:吸収できずんば無駄修行


この3つに関しては、

栄養摂取の新常識-まとめ

をご参照下さい。



また、これらの理解を深めるのに役立つ実践的な副読本として、

バルクアップメカニズム

実践と観察から学ぶ栄養学

6パック計画


のご一読をお勧めしています。



で、結局、これらの長い話を一言で表すと、筋肉増強も減量も、「ホルモン調節が全て」なんだ!となり、今回はそのメカニズムについて解説しました。



居残り補習授業オフライン#136
トレーニング & 減量小話「ホルモン調節が全て」


〜イントロダクション「ホルモンは生理作用が高く、重要な要素の全てにかかわる」〜
筋肉質で脂肪が少ない身体作りを目的とする際に「筋分解抑制(筋合成>筋分解)」、「消化吸収促進」、「栄養分配の改善(摂取栄養成分を筋肉へ優先的に誘導)」が最も大切であると、常々、説いてきました。

これら三大要素の全てに関わるのが各種ホルモンのバランスです。

各種のホルモンは種々の細胞に対して強烈な生理作用をもたらします。三大要素を簡単にまとめると、ホルモン調節が全てと言い切ることが可能です。



〜イントロダクション「減量におけるホルモンの破壊力」〜
体脂肪の増減においてホルモンがどれほどの力を持つか?例えば、家畜の場合、同じ内容の餌でも、女性ホルモンを投与したグループの方がより、脂肪の多い肉が採れることが分かっています(比較群に対してカロリーを20%減らしたとしても!)。

また、インシュリンは筋肉に対しても脂肪に対しても、その合成を促すアナボリックなホルモンですが、その作用の強さからインシュリン影響下では脂肪細胞からの脂肪分解が著しく阻害されます。

つまり、如何様にカロリーを制限しようとも、血中インシュリンレベルが高い場合やその持続時間が長い場合、女性ホルモンレベルが無駄に高い場合においては、脂肪細胞が小さくならないどころか、肥大する可能性すらあるのです。



〜イントロダクション「筋肥大におけるホルモンの破壊力」〜
筋肉を付けたいという筋肉増強においても、ホルモンほど筋肉に強い影響を及ぼす要素は他にありません。

通常であれば、筋肉隆々の肉体に仕上げるには、3〜10年かかりますが、化学的に合成された筋肉増強剤、いわゆるアナボリックステロイドを用いれば、ものの数ヶ月で筋量を手に入れることができます。ただし、作用が強烈すぎるので、心臓を筆頭に肥大してはいけない他の臓器の肥大を招くことしばしばです。

薬物の使用は我々には関係ないので、別な例を挙げると、犯罪者のテストステロンレベルは一般人よりも高く、刑務所の貧相な食事や設備に反して、囚人の筋量は一般人を圧倒していることはよく知られています。

つまり、薬物などの10倍、100倍のレベルでなくても、個人差レベルのテストステロンの多寡によって、筋量が決定される傾向があるということです。

この現象はテストステロンだけに及びません。成長ホルモンは筋肥大においてしばしば過小評価されがちですが、筋肉の成長ホルモン感受性が高いタイプの人は特に運動をしていなくても、他の人に比べて筋量が多く、筋力が高いことが分かっており、身体作りにおいて成長ホルモンが影響を持つことがうかがい知れます。

Ex:マッハ6の理解と飼料効果



〜イントロダクション「まとめ」〜
このようにカロリー制限や単なる炭水化物抜きダイエット、トレーニング方法、身体作りの成功者が謳う「こんなエクササイズ、メニューがお勧め✌」・・・と言ったものよりも、各種ホルモンのバランスは遥かに大きな影響を細胞といったミクロレベルから見た目というマクロレベルに至るまで与えるのです。



「減量が第一!の場合」
何か食べ物を食べた際のインシュリン分泌総量とインシュリンレベルが高まっている時間を減らすようにする。これに対して低糖質の食事や炭水化物カットが第一ではなく、筋肉のインシュリン感受性改善が第一となる。

最も効果的なのはトレーニングである。

中でも、筋中のグリコーゲンを消費(浪費)しやすい無酸素運動が適する。筋肉内の糖質(グリコーゲン)を枯渇させることで、摂取糖質による筋グリコーゲン再補填のために、筋細胞のインシュリン感受性が高まり、同じ量の糖質を摂取しても、脂肪合成量が減ることになる。

ネガティブ動作、つまり、筋肉が伸びながら力を発揮する動作も、筋肉のインシュリン感受性を高める効果が高い。日常においては階段下りや坂道下り、ウエイトトレーニングにおいては、降ろす局面を丁寧に行う・・・などを積極的に採り入れたい。