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居残り補習授業オフライン #128
健康小話「『自然な人間の育て方』から考える健康」


〜イントロダクション〜
生き物を飼う際に、できるだけ自然な形式で育てようとする考えがある。

なるべく原産地に近い環境再現、なによりも食べ物の再現に腐心することで、野生の・・・本来の姿に近いものを観察することができるが、なにより、生体に対するストレスが少なく、とりわけ脳へのストレス軽減によって飼育特有の行動異常を大いに抑制することができる。

古い動物園などで見られる狭い檻で飼育されている動物は寿命こそ長い場合があるが、行動異常や鬱などの精神異常を起こす率は高い。健康寿命や肉体年齢を無視した「単なる寿命」比べでは人工飼育の方が長くなる傾向があるが、精神や肉体、幸不幸を加味した場合、部分的にも、野生的要素を導入すべきなのは語るまでもない。

現代人の大多数はどちらかといえば、自然飼育的ではなく、人工的であり、当然、野生とは程遠い。



〜イントロダクション2〜
農耕が発明され、狩猟採集から農耕へ移行したのが約1万2千年前と言われており、当然ながら狩猟採集時代と現代との食事は完全に異なる。

狩猟採集時代は多種多様な動植物を食べていたが、現代は米や小麦などの主食を中心として数種の食べ物を配する形式である。このため、炭水化物によるカロリーこそ多く安定的であるが、ミネラルやビタミンなどの摂取量が月とスッポンであったことが判明している。

そして、生物の遺伝子は1万年程度では少しも変化せず、現代人の遺伝子は狩猟採集時代のままなのだ。当然、アグリビジネスが刷り込んできたステロタイプの現代食は我々の肉体と精神(脳機能)に完全に適しているとは言えない。

「現代食はビタミンミネラル不足だ!」という脅しのキャッチフレーズは些か間違いで、単純に人類は元々、多種多様な栄養素を多く必要とする設計なのである。

とはいえ、野生に近しい環境で人間を育てるのは難しいので、労力やコストを加味したできるだけ続けやすい野性的手法をスパイスのごとく、エッセンスのごとく採り入れることで、自分本来の設計を取り戻すことができるのではないだろうか?




〜ビタミンと色素(カロチノイド)〜
野菜果物など、できるだけ多くの食材を摂ることで、ビタミンやミネラルを充足されられるはずだが、促成栽培や品種改良によって急速に成長させられた野菜の微量栄養素含有量は長期栽培ものに比べて極めて低いとされる。

ピーマンなどのカロチノイド含有量は栽培期間に比例する。スーパーの卵も自然養鶏に比べると10倍くらいの開きがあると言われている。

つまり、野菜果物をぎょーさん食べればエエねんという訳ではなく、量と質の両方を追求する必要があるのだ。これに関しては、各々ができること、継続できることを選択する。「コストをかける」、「5%でも自分で作る」などだ。

そして、足らないと思しき分はビタミン剤の出番となるが、我々の設計が狩猟採集時代のままであることを覚えているなら、NBGやVIVOに採用されている天然型ビタミンが何故体内利用率と持続時間が長いのかなんとなく分かるはずである。




〜ドン引きの男〜
以前は公園トレーニングのついでや庭で捕まえた昆虫や爬虫類を飼っている鶏に与えていた。それらが卵へと蓄積されて、自分へと還元されるからだ。

しかし、直接それらの生き物を食べた方が遥かに高効率なので、積極的ではないが、食べられる時は食べるようにしている。そこに包括される卵や骨格、内臓から、各種栄養素を得ることができる。

冬は野鳥を食べるが、肉と骨格だけでなく、心臓、肝臓、砂肝も食べるので、一時的ながらバイオアベイラビリティの高い栄養素が得られている。ミカンや柿で肥えたヒヨドリの脂は最高に美味であるが、その特有の風味から、とりわけ体内半減期が長いβクリプトキサンチンが体内に効率よく蓄積される証明であり、果実から濃縮されたそれらの栄養素を直で摂取することが可能であることがわかる。

イノシシが手に入った場合、大腿骨から豚骨スープを作ることもあるし、鶏ガラスープも作る。



〜臓物を捧げよ!〜
縄文人の貝塚に見られるように、狩猟採集時代はミネラルが豊富な貝類をたくさん食べていた。

狩猟採集といえば、狩りを想像してしまうが、そもそも獲物が毎日たくさん採れるはずもなく、多くは果実や木の実など拾い集めたものが主体だった。これらの採集物はミネラルが非常に多いことは想像に難くない。

そして、狩猟採集時代の人類は、専ら他のプレデターが食べ残した骨を砕いて食べるスカベンジャーであったことも分かっている。骨の髄など、栄養の塊ではないだろうか。

また、獲物が採れた場合、オシャレにヒレ肉だけを食べる訳もなく、目玉や脳みそを含め、食べられる部位は全て食べていた為、内臓などからは多種多様なミネラル、脳と目玉からはEPAやリン脂質を摂取していたに違いない。

・・・ということで、現代食に野生のエッセンスを加えるのであれば、貝類、ナッツ、レバーなどの内臓、鶏ガラスープ、豚骨スープ、骨ごと食べられる小魚、などなどを好みで選択するのが良いだろう。

もちろん、それでも全く人類の基礎設計が必要とする亜鉛とマグネシウム量は確保できないので、ZMA系サプリの積極的摂取が必要である。

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