お買い上げの際に付属するオマケ読み物「居残り補習授業オフライン」・・・最近は1日の時点で仕上がっていないことが多く、申し訳ございません。

2021年7月のオマケ読み物も、ようやく本日、完成しました。

というわけで、1週間ほど、web上で公開したいと思います。



居残り補習授業オフライン #127
健康小話「習慣とテクニックによる半自動化でエネルギッシュに」


〜イントロダクション〜
一昔前であれば、「腸は第二の脳」と言われていましたが、現在では腸こそが第一の脳であり、意識の発生源ではないかとまで言われるようになりました。

最も単純な証拠として、原生的な生物は脳を持たず、腸(消化系)の神経が判断や行動を決定し、人間も消化系の神経が非常に発達しており、腸内細菌や腸が様々な神経伝達物質を生成して、脳や他の臓器に影響を与えています。

また、便移植によって自閉症が改善することや腸内細菌叢が性格や「嗜好」に影響を及ぼすことも解ってきました。


〜イントロダクション2〜
脳には血液を介して酸素やブドウ糖が届けられていますが、その際にフィルターのような働きを持つ「脳血液関門」が脳に害を及ぼすような物質の侵入を防いでいます。

ただし、脳血液関門は万能ではなく、毒性が高くても難なく通り抜ける物質も多く、反対に脳に有益であっても、分子が大きすぎて脳血液関門を突破できないケースもあります。例えばリラックス物質のギャバなどがそうです。ですが、ギャバの摂取や腸内細菌由来のギャバによって体内のギャバが増加すれば、実際にはリラックス現象が起こります。これは他の臓器もまたギャバの受容体を持ち、各々の臓器(とりわけ副腎など)から脳へと迷走神経などを経由してフィードバックされることで、脳でのリラックスが起こると説明ができます。

同様に、腸内細菌叢と鬱は密接な関係を持ちますが、これも良好な腸内環境下において生成されるセロトニンが脳血液関門経由でなない(突破できないため)経路で・・・つまり、セロトニンを受容した各臓器からのフィードバックを受けることで、脳がリラックスや幸福感を得るためと考えることができます。


〜イントロダクション3〜
一方、薬などで「神経伝達物質そのもの!」を補う方法は、個体個体の個人差による必要量や各種神経伝達物質バランス、各種神経伝達物質受容体活性を無視して行い、多くの場合は摂取量と薬の種類を増加させていくため、受容体活性と自力での生成能力が低下するのが目に見えています。

人間は他の動物と同様に、本来は自動で自分自身のコンディションを調節し、保つ機能が備わっています。各種神経伝達物質の生成量やバランスは神の見えざる手によって決定されることで、良いコンディションを保つことができるはずですが、その神に相当するのが腸内細菌叢です。ただ、人工環境下である動物園における動物たちがベストコンディションを保てないように、現代人もまた本来の姿とは程遠いため、完璧なコンディションを得るのは難しいかも知れません。

そこで、知識と栄養補給テクニックを駆使しつつ、環境整備に積極的に介入して、人工的人為的ではありますが、良好な受容体感受性と腸内細菌叢を得ることで、ベストコンディションの自動化を狙うという考えに至るのです。


〜朝一で神経伝達物質の素材を補う〜
材料を投入し、あとは身体の自動生成能力に任せる。ドーパ系モノアミンの生成過程は、チロシン→ドーパミン→ノルアドレナリン・アドレナリンの順となるので、その祖となるチロシンやフェニルアラニンを朝一番で補給しておけば、精神的エネルギー不足に陥ることなく、意欲的に一日を過ごすことができる。

UP!やファイナルパンプが利用しやすい。


負の炎症ループ