〜昨年の反省〜
2020年は夏頃から、「どうせマスターズ中止になるんだろうなぁ〜」と思いながら練習していたため、トレーニング量が低下してしまった。初夏には運動会の160mリレーもないことが解っていたため、100mに対してもだが、とりわけ、200mに向けての練習に力が入らなかった。

2019年は初夏の段階で、170mを9割出力で走り切ることができたが、2020年はそのような高負荷環境下におけるスタミナを持つには至らなかった。

2020年から2021年にかけてのオフシーズンは、その反省を踏まえて、体力づくりに力を入れている。



〜170mの8割走〜
公園でのトレーニングは、ドリル練習の他に芝生での50mダッシュなどを行ってきたが、公園の端から端までを走る170m走を積極的に行っている。

170mの8割走であれば、下半身に強めの筋肉痛が残っていても、それほど苦ではない為、公園へ赴いた際に2〜3本程度行うようにしている。

8割走なので、心理的ハードルは高くはないが身体が適応するまでは、走りきった後に肚や指先が冷たくなるほど消耗する。これは内臓や指先の血を借りてこないといけないほどの酸素負債によって、実際に局所性貧血由来の体温低下が起こっているものと考えられる。

適応までの数週間、いつまで経っても心拍数と呼吸が回復せず、目標の回数をこなせない、またはこなすのに時間がかかるといった現象をこれまでは経験した。

ちなみに、何故に170mかというと、公園の端から端までが180m強で、ゴールのバックネットにぶつからないようにするためにラスト10mの減速区間はカウントしないようにすると、8割区間が170mになるからだ。



〜結果〜
春までに適応できればという意気込みであったが、1週間ほどで呼吸と心拍数が直ぐに回復するようになった。

これまでの経験ではありえない速さで適応できたのは、接地などの改善によるスプリントエコノミーが向上した影響も考えられるが、どう考えても、エキストラオキシドライブの影響が大きいと思われる。

習慣において何か変えたとすれば、エキストラオキシドライブだけで、それ以外の影響は考えられないのだ。

どうしたかと言えば、オンシーズン同様に1日2回以上、確実に摂取するという非常にレベルの低い習慣化である。オフシーズンは摂取量が少ない上に、これまでは飲み忘れるということが多かったのだ。

バイオアベイラビリティを高める摂取例に関しては、オフラインなどで良く書いてきた(パスワード対応プライベートモードに、再掲載しています)が、全くその通りの摂取方法を毎日確実に2回以上行うよう努めた。

結果として、走りきった後の呼吸の乱れが少ない上に、もとに戻るのが早く、3本終えても、まだまだ走りたいという気持ち的な余力すら生まれるのだ。ただし、実際には心臓血管系が元気でも、筋肉がダメージを受けているため、練習をコンスタントに行うことを目標としている都合上、(今は)余分に行うことはない。

Ex:
キサントフィルを理解する為の補講
無酸素閾値と無酸素運動の限界



〜考察〜
身体が紡ぎ出すパフォーマンスは、遺伝的多型の集合体と努力(トレーニングや実践栄養学は無論、エピジェネティクスを含む)の成果・・・各々のベクトルの収斂である。

上の最適解の結果か、はたまた突然変異か、時に「努力」では説明のつかないモンスターが現れることがある。

極端な例えになるが、フィジカル能力が大きなアドバンテージとなる自転車競技において、造血ホルモン剤や血液ドーピングが後をたたない(デフォ?)のは、パフォーマンス発揮において酸素供給能力が最も重要となるからだ。フィジカル勝負の競技において圧倒的な力を示すモンスターと互して闘うには、人工的に赤血球を増やす以外に方法がないのだろう。

ACE遺伝子I/I型の人が生まれ持つ圧倒的持久力も、血管拡張維持能力による非常に安定した酸素供給によるものである。

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エキストラオキシドライブの「酸素運搬能力を改善する!」・・・という目的は、「増血剤」、「血液ドーピング」、「高地トレーニング」と同じであるが、それぞれが方向性と手法が異なるように、エキストラオキシドライブもまた違ったアプローチを持つ。

他の手法が多かれ少なかれ「赤血球を増やす!」ことを第一にしているが、エキストラオキシドライブの場合は赤血球そのものの質を高めるというアプローチと手段によって、結果的に酸素運搬能力を高めるに至るのだ。

赤血球は酸素運搬を司る都合上、活性酸素などによってダメージを受けやすいが、劣化した赤血球は自身の体積より小さい血管へ入って行くことができない。エキストラオキシドライブのパプリカキサントフィルはその性質上、赤血球との親和性が高く、赤血球を活性酸素などから護る働きが高い。

このまるで赤血球をコーティングするかの如し、パプリカキサントフィルの働きによって、赤血球の変形能と呼ばれる赤血球がグニャリと変形して細い血管へ入り込んでいく能力が高く保たれ、結果として身体の隅々まで酸素をスムーズに届けることが可能になる訳だ。

赤血球を増やすというアプローチとは全く異なるが、赤血球そのものの性能を高めることによって、最終的に他のアプローチと同様の結果・・・すなわち、酸素供給能力が改善されるのである。



〜考察その2〜
8割走のパフォーマンスや回復力が高まっているということ。

それは巨視的な表現型であるが、それが起こっているということは、目に見えにくいミクロの範囲ではより正確に表現されているということである。

パプリカキサントフィルは非常に小さい分子で、細胞外のみならず、細胞内、細胞内器官に対する抗酸化作用が高く、その結果としてエネルギー生成や代謝の改善、細胞のアンチエイジングが起こっているはずである。

これらの現象は自覚しにくく、短期的には分かりにくいかも知れないが、生涯現役を標榜する者にとっては中長期的には確実に活きてくる。

そんなことよりも、これまでは比較的長めのダッシュがとてつもなくしんどい苦行であったが、現在は「何とも気持ちいい♪」のである。これは自分にとって、驚きでしかない。

#11へ続く



【Ex】
たった一人の被験者未満 #1
たった一人の被験者未満 #2 

それ、プラシーボちゃうん? #1
それ、プラシーボちゃうん? #2
それ、プラシーボちゃうん? #3

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