「無症状者の代表格である子供のVirus対抗メカニズムから対策を考える」-前編

〜子供は何故、無症状、もしくは症状が極めて軽いのか?〜
新型コロナことSARS-CoV-2に子供が感染しにくいと言われていますが、その正否についての完全な証明はなく、結論は出ていません。

ただし、子供が感染した場合、大人に比べて症状が明らかに軽い確率が高く、無症状が多いということははっきりしています。



〜自然免疫力が高い〜
まず、子供は自然免疫が強く、感染しても、大人よりも早くウィルスを排除するため感染時間が短いと言われています。

一方、大人はそれまでに蓄積した記憶による抗体に依存する傾向があり、不適切な抗体(悪玉抗体)を多く持っていると、よりウィルス感染が促進され、重症化が進むと言われています。この現象は抗体依存性免疫増強(ADE)と言われ、件のワクチン接種後の死亡や感染増加の一因とも目されています。

子供の場合、不具合を起こすような抗体ができる間もなく、ナチュラルキラー細胞を始めとした自然免疫が強く、ウィルス感染後も速やかにそれを駆逐するため、症状が出ない、もしくは軽いと考えられています。



〜血管丈夫〜
SARS-CoV-2は身体中に発現しているACE2という膜タンパクを受容体として取り付く性質上、ACE2が多く発現している血管系に大きなダメージを与えます

血管内皮細胞に炎症を起こし、血栓を発生させ、心筋梗塞や脳梗塞という特有の症状を引き起こすことが解っていますが、子供はSARS-CoV-2による血管内皮細胞のダメージが少なく、血栓が生じにくいと考えられています。

また、子供は気管支上皮細胞におけるACE2の発現が低いのも、軽症状、無症状に寄与しているとみられています。



〜ウィルス干渉?〜
2020年のインフルエンザの感染者が例年に比べて、おしなべて、と言うよりも、異常なほど少ないという現象を最もスマートに説明するのがウィルス干渉です。ウィルス干渉とはあるウィルスに感染していると、他のウィルスが増殖しにくいという現象です。

畑(宿主)を奪われたのはインフルエンザだけでなく、子供に特有のRSウィルスを始め手足口病やヘルパンギーナなども、異様なほど低下しました。

子供の呼吸器には大人に比べて、多くのウィルスが存在しているため、受容器の数に限りがある都合上、椅子取りゲームによってSARS-CoV-2の増殖が抑えられるようです。



〜腸内細菌叢が良好?〜
子供は大人に比べて、腸内細菌叢が良好なケースが多く、ビフィズス菌を始めとした所謂善玉菌の比率が高く、これがSARS-CoV-2の増殖を阻んでいる可能性があります。



・・・と、言った具合のメカニズムが解明されつつあります。ここから我々が学び、対策に活かす方法を次回考えてみたいのですが、次回を待たずとも、これまでの流れで十分に理解されていると思います。

#9へ続く



Ex:
免疫力は男は母由来、女は父親由来

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