レバーブロウで脱毛予防!? Part.2-前編

Q:以前、レバーブロウを摂取しだしてから、明らかに脱毛が減ったという問い合わせに、お答え頂きました。その後も調子が良く、レバーブロウを勧めた身内も脱毛が減ったと主張しています。そこで思ったのは、前回、説明して頂いたメカニズム以外にも、脱毛抑制の作用があるのではないかということです。

まず、その勘は正しいと思います。

ただ、前回の話の趣旨となる「若年女性の脱毛を始めとするジヒドロテストステロンを介さない脱毛」に関しては、便と尿では排出しきれない重金属や放射性物質、化学物質がそれらが解毒の最終手段たる毛髪によって排出される(パージされる)ことが主因であり、レバーブロウによって、肝機能と腎機能、そして胆汁代謝が活性化することで、宜しくない物質の毛髪への蓄積が減ることで脱毛が改善されるという解析は間違いありません。

ただ、それだけでは有り余る効果を感じる方も多いことから、レバーブロウの脱毛予防には他のメカニズムも介在していると思われます。

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1、「兎も角、炎症を抑える」
クルクミンやALA、シリマリンなど、レバーブロウの主成分のほとんどが高い抗酸化作用を持ちます。活性酸素の抑制は不要かつ過剰な炎症を抑制するため、炎症による脱毛予防に一役以上買うことになります。

とりわけ、ウコンに含まれるクルクミンはNF-κB(エヌエフ・カッパー・ビー)という転写因子の活性を抑制することで、体内で発生する様々な炎症や痛みを抑制することが知られています。NF-κBは当然ながら様々な外的ストレスに対応するためのタンパク質で様々な生理現象を担いますが、今日ではしばしばその活性が過剰になることで、それが様々な慢性炎症の原因となっていることが判明しています。

クルクミンはNF-κBを適度に抑制、調整することで、炎症収束を速め、痛みを鎮めることから、今日では多くの関節サプリメントに配合されるようになりました。

当然ながら、各組織で勃発する各種の過剰な炎症の緩和は毛根における炎症にも関与し、脱毛予防に寄与すると思われます。



2、「加齢物質」
加齢によって、タンパク質と糖質が結びついた糖タンパクの一種「AGEs」が体内に蓄積され、これが細胞老化の一因となることが知られていますが、AGEが毛包の老化を引き起こすことで加齢性の脱毛を進行されることが解ってきました。

AGEはNF-κBを活性化して炎症性サイトカインを活性化することが判明しており、NF-kBは間接的に加齢性脱毛にも関与しているため、この活性を抑制することは脱毛予防につながる可能性があります。

また、NF-kBは円形脱毛症とも関連があると考えられています。



3、「ジヒドロテストステロン抑制?」
ジヒドロテストステロンの活性も、NF-kB経路が関連しているとされ、クルクミンによるNF-kBの抑制はジヒドロテストステロンの活性を阻害して脱毛を予防する可能性があります。

後編へ続く



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