新型ウィルス対策には、グルタミンでOKです!と言うのは、「アムロ、あんたちょっとセコイよ!」どころか、甚だ無責任な発言になりますが、結論から先に言うと、グルタミンは今からでも常用しておくのがベストです。

その理屈について解説します。


実の所、私は一度もインフルエンザと判定されたことがありません!・・・と言うのは各種感冒症状を呈しても、病院へ行ったことが無いからなんです。病院という選択では、それを完璧に治す手段がないのに、何で色んなウィルスが蔓延してそうな待合室で長時間待つという我慢大会に自ら進んで参加せにゃならんのだー?が口癖の困ったちゃんなのであります。

ウーハン市に住むインド人は新型コロナウィルスに罹っていないという噂がまことしやかに囁かれていますが、正に私の話や日本と同様に「検査してないから罹患者なし!」という可能性があります。ですが、ひょっとしたら、インド特有の不衛生な環境で生まれ育った人達は、自然免疫が異常に発達していた影響もあるやも知れません。



〜自然免疫と獲得免疫〜
免疫やら免疫力やらと言いますが、免疫には2通りに大別できます。一つは自然免疫。もう一つは獲得免疫です。

獲得免疫はマクロファージが捕獲し、ヘルパーT細胞にもたらされたウィルスや細菌のデータを元に生成されたそれ専用の抗体によって、B細胞やキラーT細胞が標的の捕獲や死滅を担うことで、同じ病原には罹らない仕組みのことです。

獲得免疫はそのシステム上、抗体を生成するまでに時間がかかります。一方、自然免疫はマクロファージと好中球、NK細胞による国家憲兵隊治安介入部隊(GIGN)のような即応部隊で、手当たり次第、テロリストと思しき侵入者を片っ端から捕食することで、体内での増殖を未然に防ぎます。

つまり、自然免疫という第一防衛線で敵を撃滅することができれば、ウィルスや細菌などの病原に「感染することはない」のです。反対に、マクロファージや好中球の数や活性が低いが為に、打ち漏らしが発生し、第一防衛ラインを突破された場合、ウィルスなどは体内で爆発的な増殖を開始します。こうなると既存のマクロファージと好中球では数が追いつかず、その暴走を止めることはできません。

このような事態に突入したときには、獲得免疫頼りになります。



〜獲得免疫スゲーけど、自然免疫重要!〜
つまるところ、感染症に罹ってしまった場合は、獲得免疫が重要となりますが、感染そのものを水際で防ぎたい場合は、俄然、自然免疫に頑張ってもらうほかありません。

そう、子供の看病をしても、インフルエンザや風邪に罹らない場合や会社などで病気が蔓延しても影響がない人が存在するケースがあるのは、既に抗体を獲得している場合に加えて、自然免疫の駆逐力が高い人がいるからなんです。

自然免疫においては情報戦や性能ではなく、「戦いは数なんだよ、兄貴!」であり、その数と活性化が要となり、それに影響を与えるのがご存じグルタミンなのです。未知の病原に対する水際での撃退力を高めたい場合にはグルタミンが有効であるといっても過言ではないのです。


後編へ続く



Ex:
免疫力は男は母由来、女は父親由来

風邪とマスター まとめ

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