プロテインのベストな飲み方?-健康増進&生体防護編

Q:ホエイプロテインを利用しています。昔、サプリ塾内で、ココアを添加する方法を勧めていたと記憶していますが、何かメリットがあるのでしょうか?

現在では消化吸収速度やアナボリズムの刺激においては、EAAなどの遊離アミノ酸が優れるため、プロテインの摂取タイミングは間食や就寝前が適しています。

この為、吸収速度などは気にせずに、好きな飲み物に好みのプロテインを溶かして飲むのが良いと言えます。

ココアにはカカオマスポリフェノールが含まれており(※)、非常に高い抗酸化作用を持つことが広く知られるようになりました。そのカカオマスポリフェノールの抗酸化作用は単に抗老化だけでなく、健康増進に役立つことが解ってきました。

悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールが酸化され血管内に沈着すると、マクロファージによって取り込まれますが、その残骸は動脈硬化の一因となります。動脈硬化予防にはLDLコレステロールの増加防止だけでなく、その酸化を防ぐことが重要と考えられています。

実験ではカカオマスポリフェノールを含むカカオエキスを摂取した場合、LDLコレステロールに対する抗酸化作用が赤ワインや緑茶と同程度に示されることが確認されました。

※ ココアの製造過程で失われる量も少なくないので、カカオパウダーかカカオポリフェノール添加のココアパウダーの方がより理想的



今日では白血球細胞の過剰反応による余剰的な活性酸素産生が炎症やアレルギーを助長することが判明していますが、カカオマスポリフェノールが好中球の過剰な活性酸素生成を強く抑制し、免疫調節(安定化)や抗炎症作用に役立つことが解っています。

Ex:負の炎症ループ


また、カカオポリフェノールは癌などの原因となる染色体異常を誘発する化学物質や「他の物質」によるDNA損傷を軽減し、マウスにおいては腫瘍形成や生成開始時期を強く抑制することも確認されています。

つまり、カカオマスポリフェノールは、美容と健康に良いと言うライトでイージーなイメージが第一に浮かびますが、むしろ、化学物質や食品添加物のみならず、㋭や電磁波を含めた今日の高エネルギー環境下における染色体防護や心臓血管系疾患予防目的と言った現実的な利点が大きいといっても良いでしょう。

ついでに、カカオマスポリフェノールが持つ抗潰瘍効果や胃粘膜保護効果、抗ストレス効果から考えると、胃が弱い人やストレスが胃に来やすい人にも、最適なアイテムとなります。



結論としてはココアを如何にして継続するか、習慣化するかが問題となるため、易継続性という視点から考えると、毎日のプロテインに小さじ山盛り1〜2杯の純ココア(※)を混ぜるのが依然として・・・、いえ、今まで以上に良いと思われます。

※ インスタントココアでも良い

実際に私も基本はプレーンタイプを利用しており、水や牛乳でシェイクすることもありますが、多くの場合、純ココアを加えてシェイカーやミキサーで混ぜてから飲んでいます。

これが些か面倒な場合は、「ココアプロテイン!」となりますが、普通はあまりココアが含まれていないので、破格のココア含有量(10%)を誇るファインラボのホエイプロテインピュアアイソレートのココアをお勧めします。



#186へ続く



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