ホエイプロテインSPのベストタイミング

Q:以前からDNSのホエイプロテインスーパープレミアムをトレーニング直後に愛用してきましたが、最近、ハイパードライブ、トレーニング直後にファイナルEAA+HMBを購入しました。この場合、どのように摂取したら良いでしょうか?

トレーニング前:ハイパードライブ

トレーニング直後:ファイナルEAA+HMB

就寝前:ホエイプロテインSP

となります。

以下に理由を解説します。



ホエイプロテインSPは

051201・HMB1,500mgによるフルアナボリック & アンチカタボリック=筋合成活性化

・アルギニン & シトルリンのNOブーストブレンドによる筋肉への優先的栄養分配

・グルタミン5,000mgによるボディケア

と言った作用を持った特殊なプロテインなので、身体が疲弊したトレーニング直後に向いているように思えます。

確かにトレーニング後のアナボリズムの昂進と栄養分配改善、そして、ボディケアを狙って、ホエイプロテインSPをトレーニング直後に利用することは正しく、普通のプロテインを飲むよりは大きな成果につながるはずです。

ですが、実の所、トレーニング直後の筋肉ではリバウンド現象によって血流量が増加しており、アミノ酸や吸収の速いタンパク源を補給することで、「タンパク質合成 < 筋分解」の状態を改善することができます(※)。

※ トレーニング前や最中にロイシンやHMBを含むアミノ酸系を摂取していない場合は筋合成が筋分解を上回るまでタイムラグが発生する

つまり、トレーニング直後は筋肉への血流が活発で、トレーニング前後の栄養補給がバッチリであれば、筋合成がかなり優位になる為、ホエイプロテインSPを利用しなくても、筋肉におけるタンパク同化率は高い傾向にあります。

ホエイよりも吸収が速い遊離アミノ酸サプリを持っている場合、トレーニング直後に利用するのが良いでしょう。



そうなると、ホエイSPの出番は食間における間食や就寝前の栄養補給時になります。

その優れた高付加価値成分から考えると、ホエイSPは特に就寝前に適していることが解ります。

・アミノ酸バランスが良いホエイによる必須アミノ酸供給

・HMBはアンチカタボリック作用が非常に強く、アナボリック作用も強力

・HMB-Caは吸収にやや時間がかかり、持続的なアンチカタボリック効果が期待できる

・グルタミンは低血糖時の筋分解を抑制する

・グルタミンはGABAの生成を促進し、安眠を助ける

・アルギニンもまたGABAの生成を促し、快眠に役立つ

といった特性から、8時間前後絶食状態となる就寝中の筋分解抑制と筋合成促進、そして、回復幅の底上げに大いに貢献します。カゼイン入りでなくても、就寝中の回復促進とアンチカタボリックが高いレベルで達成できるのです。



と言うわけで、トレーニング前後に分解された遊離型の必須アミノ酸サプリを利用している人のホエイプロテインSPのベストタイミングは就寝前になります。

また、上で説明した特性と作用から、いまいちパリッと絞り切れない人の夕食代わりの代用食としてもお勧めしています。

夕方以降の食事がホエイプロテインSPだけなんて減量できでも筋量が減ってしまいそう・・・といったイメージを持たれるかも知れませんが、アナボリック作用と抗カタボリック作用が強力なので、筋量を残したまま綺麗に絞るのにホエイSP役立ちます。



【Ex】
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