〜24時間アナボリックフルブースト実践編〜
「鉄壁版」


トレーニング前はEAA+NOアミノ
トレーニング中はBCAA
トレーニング後はEAA+グルタミン

トレーニング前の栄養補給の重要性が広く認知された今日では、トレーニング前〜トレーニング最中〜トレーニング後における栄養補給に力を入れる人が多くなった。

その行為は完全に正しいのだが、「1日24時間」、「1週間」、「1ヶ月」、「ワンサイクル」、「1年」と言った中〜長期的視点で観ると、ほんの「点」でしかない。大多数の人生において、勤務中や日常生活などのその他の時間の方が遙かに長大である為、それらの時間帯において筋合成が低下し、筋分解が昂進してしまうと、プレ〜ポストワークアウトにかけたコストが全て無駄になってしまう。

日常生活における「筋合成 VS 筋分解」のシーソーゲームを制することが、コンスタントな筋量アップを実現する一番の近道なのだ。

アナボリックアナボリックホルモンレベルや消化能力の低下、ホルモンバランスの変化が起こる年齢に達した場合、高カロリーの投入やインシュリンの急激な分泌に頼らずに、できるだけ長い時間「筋合成 > 筋分解」の状態を保ちたい。

幸運な事に現代では、いくつかの特異的サプリメントを組み合わせることで、フルタイムアナボリックを実現することができる。

それが「マッハ6」、「ラプター」、「ファイナルETB」の24時間アナボリックフルブーストスタックである。



「24時間アナボリックフルブーストスタック」

食事担当「マッハ6」

マッハ6は

ロイシンがmTOR経路を活性化し、筋合成を昂進させる

ロイシンが血糖(血中グルコース)を筋グリコーゲンとして蓄える

アルギニン&シトルリンとブドウ種子エキスが血流を改善し、筋肉への摂取栄養素運搬量を増強

シニュリンPFとALAが血糖(血中グルコース)を筋グリコーゲンとして蓄える

と言った作用が相乗することで、筋肉への栄養の摂り込みが活発なトレーニング直後のような状態に導き、毎回毎回の食事をゴールデンタイムに変えてくれる働きを持つ。

マッハ6を1日2回程度利用することで、食後数時間は筋合成が活発なアナボリック状態を維持することができる。



食間担当「ラプター」

・HMB-Faが超強力にmTOR経路を活性化し、筋合成を昂進させ、筋分解をシャットダウンする

・HMB-Faは摂取後直ぐに吸収される上、比較的長い半減期を持つ

・HMB-FaはHMB-CaよりもmTOR活性作用が強い

α-GPCは速やかに吸収され、脳内アセチルコリンレベルを高め、集中力を改善する

・アセチルコリンは一酸化窒素合成酵素を活性化して、血管内一酸化窒素生成を促進し、血流量を改善する

α-GPCは経口摂取でも、成長ホルモンブースト作用が高い

一般的に勤務中などのデイタイムは食事と食事の間隔が空くので、筋合成の低下と筋分解の昂進が起こりやすいが、食間にラプターを利用することで、非常に高いレベルのアナボリック状態を作り出すことができる。

また、食間におけるα-GPC摂取によって起こるGH分泌は体脂肪蓄積予防と回復促進も期待できる。



補強担当「ファイナルETB」

ETBは自前の男性ホルモン生成を助けて、血中テストステロンレベルを高める目的のサプリで、前回紹介したmTORをターゲットとした手法には属さないが、そこがミソとなる。

マッハ6とラプターの組み合わせは、長時間にわたってmTORを活性化する為、1日のほぼ全ての時間帯をこの二つのツールでカバーできるが、最大限のアナボリズムを望む場合や一定の年齢を考慮した場合、mTORと別経路の筋合成刺激が有効となる。

mTOR刺激に優るとも劣らないのがテストステロンによるタンパク同化、すなわち、筋合成の活性化である。テストステロンはアンドロゲンレセプターに取り付いた後、その複合体は筋細胞の核に到達し、遺伝子に直接命令を下す。

つまり、ほわぁんとした、何か筋肉付きそう、と言ったイメージの類ではなく、mTORと同様、テストステロンもまた遺伝子に直接的に作用して筋合成を促進する強力な物質なのだ。

この遺伝子に直接作用する2経路を完全に攻略することで、24時間、筋分解を強力に抑えつつ、筋合成を最大限に活性化することが可能となる。

ファイナルETBへとバージョンアップされてからは、アンチストレス&環境適応成分「アダプトゲン」が充実してメンタルタフネスとやる気アップが期待できるオマケ効果が高いこと、GHと性欲アップ成分が加わって人によっては困った反応が起こるといった特徴を持つ。



以上のように寝ているときも、仕事中も常に筋合成のスイッチがオンになり、血中アミノ酸が筋肉へ摂り込まれて筋肉が作られている状態を保つことが、30歳以降における筋肉増強の確実な手法となる。

プロテインでもなければ、沢山食べることでもない。

30代後半からはアナボリック状態を再現することに腐心することが最優先課題なのだ。

ただし、このプランはポーカーで言えば、フルハウス以上のストレートフラッシュ並であり、次の一手がほぼない状態なので、最大化、最高の手法を望む場合に採用したい。

次回以降、今回の考えに基づいたバリエーションについて考えてみたい。

#27へ続く



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