「ニキビ面の機密」-後編

2016年9月に発表された研究結果によれば、思春期などにニキビに悩まされた人は老化が遅い可能性があると言う。

英キングス・カレッジ・ロンドンと米ニュージャージー医科大学の研究チームによるその研究は、皮膚科医などの皮膚科学者たちの

「長期間ニキビだった患者の皮膚は、非患者の皮膚よりもゆっくりと老化しているように見える」

「昔ニキビに悩まされた人は、ニキビの苦労を知らない人よりも若々しい肌を保つ傾向にあり、しわが出たり頬がこけたりすることが少ない」

とする昔からの経験的な指摘に端を発する。



テロメアは染色体の末端を保護し、細胞が分裂する度に短くなっていく、「細胞分裂の回数券」として知られるが、ニキビに悩まされた人は白血球のテロメアが長い可能性があることが解った。

白血球のテロメアの長さは他の細胞のテロメア長と相関しており、老化の指標となるそうだ。つまり、白血球のテロメアが長い場合、肌の老化が遅いだけでなく寿命も長くなる訳だ。

人間の細胞においては細胞が細胞分裂を繰り返してテロメアが尽きる前に、細胞の寿命が尽きることが解っているが、テロメアが短くなってくると、細胞本来の機能が衰えてくる。皮膚の場合、コラーゲン分泌が衰えて肌の張りなどの状態が悪化する。



ニキビに悩まされていた経験がある場合、中年時の肌が同年代の人より5〜6歳若かったそうだ。

さらに、研究者らが被験者の肌を生体組織検査したところ、ニキビに悩まされなかった人々は細胞死に関係する遺伝子が活性化している傾向にあったという。

この研究においては、「青春時代のニキビ面=テロメアが長い」と言うのは相関関係であるだけで、絶対ではないとしている。また、一見、「ニキビ面=遺伝」の図式が成り立ちそうに思えるが、この実験の被験者達は全員双子でかつ、「片方はニキビ既往歴があるが、もう一方はない組み合わせ」であった為、遺伝的要因よりも環境的要因の影響が大きい可能性がある。

ニキビ面の人は細胞老化調節に関わる遺伝子が発現していたことがその人のテロメアが保護されていた要因の一つと考えられているが、詳しいメカニズムやその他の要因は解っていない。



と言うわけで、学生時代にニキビ面で大変な思いをした人は、ある程度の年齢に達した時に、同世代の人達よりも、若々しい肌をしている可能性が高い。

また、白血球のテロメア長と他のテロメア長との相関から、全身的に老化が遅い可能性を持つ為、青春時代の苦労と損失をさっ引いても、人によってはお釣りが出るかも知れない。



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その28 「ニキビ面の機密」-前編
その29 「ニキビ面の機密」-後編