〜食事に対するスタンス〜
「まとめ」


今回はこれまでに考察してきた筋肉増強を志す30代以降が目を向けるべき食に対するアプローチに関して、総括してみたい。

この食事編の主旨を簡潔に述べるのであれば、闇雲に食べる量を増やすのではなく、質とプロセスを重視しないといけないということである。

30代後半以降の身体的変化、食事に対する肉体反応の変化として、「体脂肪が蓄えられやすい」、「消化吸収能力の低下」、「一度に食べられる量の低下」、「食欲そのものの低下」が挙がるが、それを認め、受け容れることで、有効かつ有益な対処が可能となる。

30歳までのハードゲイナーであれば、消化吸収に留意しつつ、カロリーとタンパク質摂取量を増やしていく必要があるが、30代後半ともなればアプローチが異なる。

消化酵素の生成量やそもそもの食欲が衰えることで、一度の食事で消化しきれる量が減少する傾向があるが、あまつさえ沢山食べられたとしても、ホルモンバランスの変化によって、それらは体脂肪として蓄えられてしまう可能性が高い。

この点を受け容れることができれば、指針と対応策は見えてくる。



必要最低限といっては大げさかも知れないが、少なめ量の食事を丁寧に消化することを心がけることが有効となる。

量が少なければタンパク質の消化プロセスが改善され、結果的に血中に摂り込まれる正味吸収量が向上する。1回の食事におけるタンパク質摂取量は20g前後に留め、しっかりと咀嚼して、体質や目的によっては消化酵素やVIVOのような消化酵素入りMVMを活用しよう。

20g前後のタンパク質食を1日3回摂取した場合、合計60g前後のタンパク質摂取量となる。この量で足らないと判断できるのなら、10〜20gのタンパク質を含む軽食を間食として1〜2回設けるのが良いだろう。タンパク質必要量はトレーニングや日中の活動に由来する筋肉の分解量に比例するため、タンパク質摂取量ばかりが気になる人は先に筋分解を改善することに目を向けるべきである。

ある程度不必要な筋分解が抑制され、栄養摂取テクニックによって、筋合成が活発な状態が長時間維持され、コルチゾールの不要な分泌が抑えられている状況下では、非常に少ないタンパク質摂取量でも、面白いように筋肉が付き、プロテインの必要性を感じることはない。

必要がある場合、昔ほど大量には摂取しないので、ロイシンやHMBが配合されたアナボリックなプロテインが理想的である。

#22へ続く



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