「風邪やインフルエンザに罹る人は、身体がそれを必要としているからではないか?」
-仮説-
〜後編〜


自動車や他の機械、器機がそうであるように、我々も有機的機械と言う定めから、完全なるメンテナンスフリーではなく、平常運転では自己解決できない問題を抱えることがある。

・遺伝子的なデフォルト状態よりも恒常的に免疫力が低下してしまった

・通常免疫では駆逐しきれなくなった腫瘍やそれに近しいものを抱えてしまった

・デフォルトの回復力では補修しきれない微細損傷が同時多発的、あるいは広範囲に及ぶ

・肺胞深くにリンパへと浸潤しない異物が張り付いてしまった

・前人未踏の副鼻腔のポケットに異物が転がり込んでしまった

これらの問題が発生した場合、免疫細胞を活性化するインフルエンザによる40度前後の長時間に及ぶ発熱は大いに役立つ。特に好酸球はがん細胞を攻撃してくれるという。また、体温上昇は細胞を補修するヒートショックプロテインを様々なサイズで増産するが、それが長時間続けば、慢性的な機械的損傷等の修復が促進されるだろう。

そして、がん細胞は熱に弱く、体温が40度になると死滅すると言われている。



上はインフルエンザや熱風邪に特有のものなるが、鼻水や痰などが止まらない鼻風邪の場合はどうだろう?

高まった免疫は肺胞に住み着いた異物を捕食し、咳と痰によって、体外への排出を促すのに役立つだろう。

止めどなく流れ出る比類なき鼻水は副鼻腔の奥にこびり付いた異物を伴って、体外へと流れ出てくれているのかも知れない。



こう考えると、風邪やインフルエンザにしょっちゅう罹患してしまうという状況は、免疫力や自己管理能力、予防努力が低いと言った単純な原因ではなく、異物の沈着や駆逐できない腫瘍、恒常的な免疫力低下と言った問題を抱えている可能性を持つ。マスクや手洗いを徹底しているにもかかわらず、人並みかそれ以上に、風邪やインフルエンザにかかってしまうと言った現象は、身体がそれを必要としているからかも知れないのだ。

もしも、身体が風邪やインフルエンザの助けを必要としているのに、あらゆる手段を用いて徹底防御している人は、長期的な健康に関しては損をしているかも知れない。



上の話は滅多に高熱やインフルエンザに冒されることのない人が数年に一度、それを体験すると納得できると思うが、問題は毎年毎年、あるいは年に複数回、インフルエンザや謎の高熱にかかる人や子供である。

それらの人が弱いのではなく、予防を怠けているのでもない。高熱や比類なき咳などを身体が必要としていること、必要とさせる因子について目を向けないこと、インフルエンザよりも因子が問題である事に気がつかないことには、予防とならないことに気がつかないといけない。

ちなみに、私は児童総数3,000人の小学校→生徒総数1,300人の中学校→生徒総数1,500人強の高校と言う流れで、常に500人前後の同級生に囲まれていたが、一度も学級閉鎖を経験したことがない。

これだけで観ただけでも、真冬以外での学級閉鎖のみならず、学校閉鎖まで起きる現状に関しては、細胞の質と生活環境と言った要因を絡めて熟考する必要があるだろう。

(以下、インフルエンザ小話を再掲載しています)

2017Part.2へ続く



【Ex】
根源を考える #1
根源を考える #2
根源を考える #3
根源を考える #4

【関連】
風邪とマスター2017 Part.1 〜イントロダクション〜
風邪とマスター2017 Part.1 前編
風邪とマスター2017 Part.1 後編
風邪とマスター2017 Part.2 実践編

風邪とマスター 2016-Part.2-前編「熱風邪上等!」
風邪とマスター 2016-Part.2-後編「考察 & 診察」

風邪とマスター 2016-序「ファンヒーター鍋
風邪とマスター 2016-1「いきなり実践編

風邪とマスター 2008-2009冬 ライト編
風邪とマスター 2008-2009冬 ヘビー編
風邪とマスター 2008-2009冬 応用編
風邪とマスター 2011-1 ナマコスキー編
風邪とマスター 2011-2 緊急手段編

○○が痛い-場外編-鼻が臭い

Ex:オマケ
ミキサーぶんぶんレシピ-番外編「健康茶もDIY!

これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。