ミネラル勘違い-3
貧血 & 鉄分不足の勘違いと注意点-後編

ホウレンソウQ:貧血気味なので処方された鉄剤を飲んだり、鉄分のサプリを摂取していますが、何か注意点やアドバイスなどあるでしょうか?

また、サプリや薬を利用せずに鉄分不足にならないようにする方法があるなら教えて下さい。


前編では、亜鉛の不足や赤血球の破壊と言った鉄不足が原因ではない貧血について紹介しました。中編の内容は、鉄分摂取量を満たしている、あるいは鉄剤や鉄サプリを利用していても、鉄不足が起こる可能性が高いケースと注意点についてです。

貧血や鉄欠乏性貧血に関する優先順位としては、先に紹介した問題を理解し、該当するなら解決しないといけません。その上で、初めて鉄分摂取について意識してみるべきです。



〜食品から鉄を摂るには?〜

鉄分と貧血に関する勘違いを是正した上で、サプリや薬に頼らずに鉄不足に陥らないようにする方法について考えてみたいと思います。

つまり、やっとここでストレートな方法である鉄分の多い食品や食材の選択が登場するわけです。

では、鉄分が多く含まれる食品で思い浮かぶのは何でしょう?ホウレンソウやヒジキが思い浮かんだりしますが、植物に含まれる鉄は三価鉄と呼ばれる状態で、体内であまり吸収することができません。おまけに野菜には、ミネラルの吸収を阻害するシュウサンを多く含んだものが存在します。

そこで、体内で利用されやすいタンパク質と結び付いた「ヘム鉄」を多く含む食品を摂取するようにします。ヘム鉄は、牛肉や豚肉、鶏肉、特にレバーや魚介類に多く含まれているので、これらの動物性食品をバランス良くローテーションするのがコツになります。

大豆などにも鉄が多く含まれていますがこれもまた三価鉄なので、鉄分含有食品に気を遣っていても、ベジタリアンはその吸収性の低さから鉄不足になりやすい可能性があります。

三価鉄は体内でビタミンCやクエン酸などによって、二価鉄になることで、吸収されやすくなります。従って、ベジタリアンの人や植物性食品から鉄分を摂りたい人は、食事の際にビタミンCや梅干しなどを一緒に摂る習慣を付けるのが良いでしょう。

ただし、しつこいですが如何様に鉄分摂取に努めても、その吸収を阻害する物質を多量に同時摂取すればあまり意味がなくなってしまうので注意して下さい。



〜男はたまには出したい〜

ちなみに、男性はその性質上、鉄不足にはなりにくく、鉄はリサイクルされ続けるので、古くなったFeを抜いてあげた方が心臓血管系の健康に良いとされています。手っ取り早いのが、赤血球ごと体外へ出してしまう200〜400mlの献血(※)です。

お手軽かつ確実なFeリフレッシュ方法ですが、運動パフォーマンスは1週間かそれ以上の間、低下するのでオンシーズンや健康診断前ではなく、オフシーズンが適するでしょう。その後、Fe補給に努めないといけませんが、その際に摂取する食材選びには充分に注意して下さい。

※ 末端価格を知ると献血する気がなくなるかも知れませんが・・・

ミネラル勘違い-4へ続く



【Ex】
最高の経口摂取活性(体内利用率)「VIVO
鉄分フリーのMVM「NBG

【関連】
ミネラル勘違い-1
貧血 & 鉄分不足の勘違いと注意点-前編
ミネラル勘違い-2
貧血 & 鉄分不足の勘違いと注意点-中編
ミネラル勘違い-3
貧血 & 鉄分不足の勘違いと注意点-後編
ミネラル勘違い-4
カルシウム & 骨の勘違いと注意点-前編

サプリマスターが解決-まとめ
サプリマスターが解決-まとめ Part.2