〜食事に対するスタンス-1〜
「体脂肪対策」


30代後半ともなると、食事に対する身体の反応が変わってくる。20代の頃とは、許容量や消化速度も異なるが、特に体脂肪の蓄積されやすさの違いが大きいだろう。

これは、ホルモンレベルや代謝速度、各種酵素生成レベルの低下に起因する為、年齢を重ねるにつれ、避けて通れない現象と言えるが、それほど悲観的な要素ではない。何故なら、運動の習慣がない人が抱える筋肉量の低下と活動量低下と言った二つの要因によって、活動による消費カロリーと安静時の基礎代謝の両方が低下すると言った問題に比べれば、対策を施しやすいからだ。



「各種ホルモンの観点から体脂肪蓄積を防ぐ」

・筋肉のインシュリン感受性を高める


定期的に運動を行うことで筋肉のインシュリン感受性を高めることができ、炭水化物を含む食事を摂取した際の体脂肪の合成を抑えることができる。毎日、高強度の運動を行う必要は無いが、比較的強度が高い運動を週数回行うことが望ましい。


筋肉のインシュリン感受性を高めるサプリ
・トータルでのインシュリン分泌を減らすサプリ


インシュ1回の食事で40g以上の炭水化物を摂取する際は、筋肉のインシュリン感受性改善やインシュリン模倣によって、少ないインシュリン分泌で積極的に血糖を筋肉へ送り込んで、体脂肪合成を抑制するGCS750を利用する。バルクアップ期には、体脂肪の合成を極力抑える為にマッハ6を採用する。筋肉のインシュリン感受性を高める魚油と摂取脂肪が血中で脂肪酸へ分離されて脂肪細胞へ蓄積されるのを防ぐCLAを含有するアルファリーンを常備の基本サプリとして採用する。

これらの優秀なサプリがあっても、朝食時やトレーニング後、チートデイ以外のタイミングにおいては、炭水化物の大量摂取を避ける。


・常にテストステロンレベルの維持に努める

ZMA常にテストステロンブースターを摂取すると言う意味ではない。ZMA系サプリなどで、テストステロンの材料である亜鉛をしっかり補い、なるべくストレスを減らしつつ、それを緩和・解消する手段を模索する。テストステロンは脂肪細胞のβアドレナリンレセプターを活性化するため、そのレベルが低下しないようにしたい。



「時間栄養学の採用」

30歳未満の兎も角身体を大きくしたいバルクアップ目的の人であれば、朝から晩まで高カロリー食を摂る時期を設けても問題ないが、それ以降の年代の人は、「筋肥大期」、「バルクアップ期」であっても、無駄に体脂肪を付けすぎないようにしたい。体脂肪をタップリ付けて体重アップを果たしても、今度は脂肪だけをターゲットにして、それを落とすには労力が大きいからだ。

そこで、太りにくい時間帯と太りやすい時間帯を区別して、食事計画をそちらに合わせたい。

知っての通り、朝は太りにくい。これは筋肉のインシュリン感受性が高いからと言われているが、寝ている間も血中グルコースは消費、代謝されているからでもある。また、隠れた理由として、朝にしっかりとカロリーを摂取した方が、体内の脂肪燃焼因子が増えるからでもある。

炭水化物、タンパク質、脂質が全てしっかり摂取できるような朝食を食べよう。

反対に夜はホルモン等の都合上、沢山食べると脂肪合成が起こりやすいので、筋肥大期やバルクアップ期でも、炭水化物や脂質の摂取量を減らしたい。当然ながら、就寝前のアンチカタボリック対策は、ほどほどにするべきだ。

以上の理由から、減量中は勿論、筋力増大期もバルクアップ期も、基本的には、

朝 > 昼食 > 午前の間食 ≧ 午後の間食 ≧ 夕食 > 夜食(※)

と言った配分で行い、目的によって総摂取量とカロリーを調節する。

※ 減量期であればグルタミンのみなど

#15



【関連】
30代後半からの筋肉増強 イントロダクション
30代後半からの筋肉増強 #1
30代後半からの筋肉増強 #2
30代後半からの筋肉増強 #3
30代後半からの筋肉増強 #4
30代後半からの筋肉増強 #5
30代後半からの筋肉増強 #6
30代後半からの筋肉増強 #7
30代後半からの筋肉増強 #8
30代後半からの筋肉増強 #9く
30代後半からの筋肉増強 #10
30代後半からの筋肉増強 #11
30代後半からの筋肉増強 #12
30代後半からの筋肉増強 #13
30代後半からの筋肉増強 #14
30代後半からの筋肉増強 #15

40代からの競技への挑戦