ハムストリングスに効きにくい!-1

Q:ジムへ通い、レッグカールを熱心に行っていますが、全く足の裏側が筋肉痛になりません。スティフレッグドデッドリフトをやっても、何処に効いているか全然解りません。

Q:ジムでのトレーニングでは、ハムストリングスに刺激を得られないのでアドバイスされた通り、スプリントトレーニングを始めてみましたが、大腿四頭筋ばかり筋肉痛になります。一体全体、どうしたら良いのでしょうか?


前回のイントロダクションでは、強度に触れましたが、その話は後に置いといて、今回は神経系の開発について考えてみたいと思います。

ハムストリングスのための種目を行っても、何処に効いているのかわからない。ダッシュを行っても、大腿四頭筋ばかりが筋肉痛になる。そんなことあっても・・・いいのです。

日本では、お店に入ってお茶をするにも、お酒を1杯ひっかけるのでも、座るのが当たり前ですが、そのような生活習慣も影響しているのか、歩く際に四頭筋主体の膝下歩きになりやすいのかも知れません。膝下歩きが身にしみている場合、中々、ハムストリングスを意識的に動かす、あるいは強制的に動かすことが難しいかも知れません。

また、上手なジョグというのは、四頭筋の力と地面の反発力を巧みに利用出来ているため、ジョガーとして完璧な技術を身につけている人も、ひょっとしたらハムストリングスだけをわざわざアイソレートして動かすのは苦手かも知れません(もちろん、ハムストリングスに拘り過ぎることで、パフォーマンスが落ちる可能性もある)。

このような場合は、ハムストリングス専門種目を気長に続けるよりも、先に神経系の開発に集中する方が効率的である可能性があります。



神経系の開発というと何だか専門的で難しそうに思えますが、「眠っている機能を目覚めさせる」ようなイメージで良いと思います。

具体的には、

臀部が効きにくい!
鉄棒またぎで解決-ケースB


で、紹介した「やや直接的な手段」や

トレーニングQ&A 傑作選2
家トレで下半身、特に臀部を発達させたい


で、紹介したハムストリングスが目覚めやすくなるように生活の中で工夫すると言った「やや間接的な手段」です。



どちらの方法も難しくもなければ、身近でかつ、コストもかかりません。ネックがあるとするなら、ただただ地味で退屈なこれらの行為をやるかやらないか、続けられるか否かくらいです。

#2へ続く



【Ex】
マスターと考える下半身のトレーニング-まとめ

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