徹底解説「ホエイプロテインSP
イントロダクション


〜「プロテインは必須サプリか?」より抜粋〜
sp現代スポーツサプリメントの中には、不足栄養素を単純に補う物ではなく、練習時や試合時、トレーニング時のパフォーマンスを改善するエルゴジェニック効果を持つ物や筋合成を積極的に高めて筋量増加を促進するアナボリックな物が数多く登場しています。


21世紀の基本サプリメントの条件として、

A:エルゴジェニック作用
B:アナボリック作用
C:不足する必須栄養素の供給
D:コストに見合った顕著な体感、満足感

A〜Dの特徴を全て、あるいは複数兼ね備えることが重要になります。


上記の条件に当てはまるサプリメントであれば、「不足の有無にかかわらず、摂取すること自体に価値がある」という側面を持ちます。

一方、タンパク質は必要量以上摂取したとしても、エルゴジェニック作用やアナボリック効果が得られるわけではありません。増して無駄な大量摂取は、体脂肪の蓄積やパフォーマンスの低下を招く可能性すらあります。

ですので、もしもタンパク質摂取量の不足が起きていないのであれば、プロテインの摂取は必要なくなるのです。反面、タンパク質の不足が起きている場合には、途端に脚光を浴びる訳です。

プロテインの利便性は、調理の手間がない上に素早く摂取できる点です。準備から摂取に至るまでの手間暇がほとんどかからないので、時間が限られる人や食事の摂取回数を手軽に増やしたい人にとってプロテインは非常に便利なアイテムなのです。

また、カロリー計算やタンパク質量の計算が楽で、無駄な糖質や脂質を摂りたくない場合やこれらを精密にコントロールしたい場合においても利便性が高いと言えます。

エルゴジェニック作用やアナボリック作用が高いスポーツサプリメントを簡単に利用できる21世紀の現代におけるプロテインは、タンパク質摂取量が不足しているという局面において、コストを抑えながらサッサカサーっと、タンパク質を素早く補給するのに適したプロダクトと位置づけるのが賢い認識でしょう。



「実践的視点からのプロテインの種類」

プロテインの種類というと、ホエイ、カゼイン、大豆、エッグ、ヘンプ・・・と言うのが一般的な理解となるが、サプリ塾生であれば、違ったカテゴライズができるはずだ。

☆消化吸収性の高いプロテイン
摂取後の消化吸収性が高いプロテインは、確かに存在する。一つは、HALEOのアイソコアである。これには、タンパク質の消化吸収を高めるHALEO「クリア」にも採用されている消化酵素が含まれており、プロテインの体内利用率を高める工夫がされている。

DNSの「ホエイプロテインFAST」は、よりダイレクトな製品だ。ホエイを小腸における吸収段階まで消化した状態の物がパッケージされている。プロテインの消化吸収やスピード、経口摂取活性がどうのこうのと言うのであれば、この製品が最も適するだろう。


☆腹持ちの良いプロテイン
これはブランドに関係なく、カゼインや大豆主体の物や食物繊維を添加した製品が数多く販売されている。


☆美味しいプロテイン
乳糖と乳脂肪が少し残ったWPCは、ホエイが持つ風味と溶けやすさが相まって、美味しいフレーバーが多い。乳糖と乳脂肪をほとんど除去してしまったWPIは、ミルキーさが失われている為、味付けが難しいが、FLのホエイピュアアイソレートシリーズは、デリシャスと言って良いレベルで風味付けに成功している。この辺りは、素材やフレーバーだけでなく、甘味の調節も重要となるので、最終的にはメーカーの味付けセンスも重要となっている。


☆筋肉の成長を早めるプロテイン
そのような物は存在しないことは、上の話を理解していれば、百も承知のはずである。プロテインとは、単にタンパク質を補給するだけの物だからだ。そして、各々の違いは、素材や目的、加工だけで、性質に若干の違いはあるがただのタンパク質の塊に過ぎない。プロテインはタンパク質を補給するだけのプロダクトなので、それにアナボリズムの強力な刺激を求める方がそもそも間違っているのだ。

・・・と言うのが、スポーツサプリメントリテラシーを持つ者達の共通知識であったが、DNSのホエイプロテインSPがリニューアル復帰したことで、その認知を改めないといけなくなった。

プロテインSPのアップデートに伴い、我々の知見もアップデートしなけれならないようだ。

本編へ続く



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