リハビリ日記番外編
曇り時々公園トレ-28
「大胸筋-応用編2」


野外トレーニングの弱点と言えば、漸進性オーバーロードの原則に従った強度の適時増強を続けにくい点である。基本的には自重となるからだ。

ただし、誰かに乗ってもらって腕立て伏せを行える場合、上に乗ってくれる人の重さを調節することで、簡単に強度を高めることができる。

また、小刻みに重量調節が可能なウエイトジャケットがあれば、ディップスの強度を相当なレベルまで高める事ができるだろう。ややハードコア気味のジムにでも行かない限り、10kg、20kgのプレートをぶら下げてディップスを行っている人にお目にかかれないくらい、加重したディップスの強度は高いからだ。

高めの平行棒がある場合も、ディップスの際に足に挟む子供を始めとした物体によって、強度を変えることが可能である。

このように、公園トレでも強度を高め続けるのは不可能ではないが、公園トレの長所の一つは思い立ったら気軽にできる、手ぶらでもできると言った点なので、これらの長所を重視した場合、慣れてしまった自重でも、筋肉に刺激を与えられる方法を考えないといけない。

そこで、野外トレーニングに、採り入れたいのがスロトレ法である。



〜大胸筋、上腕三頭筋〜
「スロー腕立て伏せ」


0、プッシュアップバーや構造物を上手に利用してデクライン・ワイド・プッシュアップを行う

1、降ろす際に4秒かけて降ろしきる

2、腕を伸ばして身体を起こす際に4秒かける

3、ワンアクションに8秒かけて、動作が出来なくなるまで反復を続ける



要は腕立て伏せを異常なほどゆっくり行うことで、動作中の筋内圧を高めて、反応しなくなった自重でも速筋線維の利用率を高めるのが狙いである。

また、目標レップスを定めずに、オールアウトの限界まで行うことも重要となる。これによって、低負荷大容量法的な刺激も得られ、自重でも筋肥大を起こしやすい速筋線維の動員が得られ易くなるからだ。

腕立て伏せくらいでは、成長はおろか筋肉痛すら起こらなくなってしまった人も、この方法によって、取り敢えずではあるが、少なくとも、一歩先、次のレベルには進めるだろう。



この方法でも、刺激を得られなくなった場合や元々大胸筋が発達している人は、更にレベルアップするために、スロー法と低負荷大容量法の良いところ取りをしたコチラの方法をお試し頂きたい

#29へ続く



【関連】
「曇り時々公園トレ」採用に至るまでの途中式
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