Q:ダンベルカールをしていたら、A先輩がやってきて「フィニッシュの時は小指を内側に巻き込むように強く意識してみるんだ!」とアドバイスをくれました。ところが、その後で近くにいたB先輩は「ダンベルを捻ることにこだわるよりも、重たい重量を丁寧にやればいい」と耳打ちしてきました。A先輩もB先輩も、素晴らしい二頭筋の持主なので、どちらのアドバイスに従えば良いか迷ってしまいます。

上腕二頭筋-前編
「1%の差」


上腕二頭筋は、前腕を曲げる働きと共に掌を内側から外側へ向ける働きがあるため、二頭筋を最大限に刺激するには、カールの最後に小指を上げるようにとアドバイスされることが多いです。では本当に、カールのフィニッシュで、小指を身体の内側から更に外側へ捻り込む意味はあるかどうかと言われれば、一応、「ある」と言うことになります。

小指を巻き込む事に意味があるか、二頭筋の利用率を計測した実験によれば、小指を巻き込んだ方が1%だけ強く二頭筋が収縮したと言う結果があります。

従って、効果があるかないかと言う単純な話では、効果はあると言えるのです。ただし、トレーニング経験のある人間が同一重量における1%の差をそのまま毎回の自分のトレーニングで再現することが少しだけ難しいという前提の元、かなり長期的、むしろ半恒久的に取り組んで、初めて見た目の差に繋がると思われます。

と言う事は、その行為が意味を成すのは、

・ウエイトトレーニングが趣味で、生涯続ける人
・競技の補強でウエイトトレーニングを採用していて、それを一生続ける人
・健康増進の為にウエイトトレーニングを行っており、可能な限り継続する人

と言った人達になります。



競技を引退したらウエイトトレーニングもやめる予定の人や習慣ではなくごく稀にウエイトトレーニングを行う人と言ったトレーニング期間が比較的短い人や体系的なウエイトトレーニングの習慣がない人が、小指云々にこだわる必要はないのです。

もちろん、春と夏の間だけジムに湧いては消えていく、ウエイトトレーニングエリアの渋滞原因となる人達も、小指ことなど気にする必要は全くありません。

小指を巻き込む意味があるかないかは、トレーニングを数年ではなく、5年10年と継続していくか否かにかかっていると言うことです。あるいは、以前紹介したモンスター達のようなトレーニングスタイルの時こそ、効果を発揮するのかも知れません。

後編へ続く



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