〜各種ホルモンレベルの調整-4〜
「成長ホルモン & IGF-1-後編」


〜成長ホルモン分泌を助ける栄養素〜

a.アルギニン
b.リジン
c.オルニチン
d.a〜cを組み合わせた物
e.ムクナ
f.グルタミン
g.カンカニクジュヨウ

アミノ酸などのサプリメントによる成長ホルモン分泌促進自体は、多くの試験で証明されてきたが、

・個人差
・インシュリン分泌による分泌阻害

などの要因によって、「成長」に繋がるまでの成果を確認することが難しく、また、そのピーク時間が短いという欠点から、筋肉増強に関しては否定的な意見もあった。筋肉増強を強く意識しないのであれば、ある意味安全性が高いと言う点、そして筋肉増強以外の肌の若返りや疲れの改善などのフィードバックの多さから、サプリメントによる成長ホルモンブーストに力を注ぐ価値は充分にあると言える。

ghまた、いくつかの有力な成分には、結果のバラツキが多いのが付きものであったが、いくつかの成分を組み合わせることで、安定した性能が期待できる製品が現在ではいくつか登場している。

特に上のdとgを組み合わせたグリコのエキストラアミノアシッドは、臨床試験には至らない被験者の数ではあるが、GHブーストに関して破格の結果を示しており、実際にも体感に基づいた人気が高い。

いずれにしても、「ホンモノ」を直接体内に入れ続けるのではなく、GHブーストサプリによるその生成は身体が決定するため、調節、最適化程度かも知れないが、長い目でみれば、肉体年齢や美容年齢に大きな違いをもたらすだろう。



〜トレーニングによるGHブースト〜

サプリメントによる成長ホルモンブーストに関しては、ずさんな製品や個人差、インシュリン分泌の観点から、一部の製品の精密な摂取プランを除いて、些か頼りない一面を持つが、確実性であればレジスタンストレーニングの方が優れるかも知れない。

レジスタンストレーニングであれば何でも良いのだが、GHブーストのみに特化させたい場合、1分間のインターバルで反復回数10回を複数セットこなす内容が望ましい。やや軽めで、ややせわしいプログラムの際に、成長ホルモン分泌が最大になると言われている。

この場合、筋量や筋力増強のための負荷やインターバルから少し外れてしまうので、年がら年中、これを行うのは適さない。体脂肪燃焼だけが目的の場合は、それでも構わないが、筋力を向上させていきたい人は、サイクルの一環として捉えるのが良いだろう。

つまり、GHブーストトレーニング期を設定して、トレーニングサイクルに組み込む訳だ。その際に適するのは、テストステロンブースター使用後のオフサイクル中のトレーニングプログラムとして、採用するのが良いだろう。テストステロンによる筋肉増強期→GH並びにIGF-1による筋肥大期(もしくは燃焼期)として、サイクルを組むと張り合いが出るはずだ。

#8へ続く



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