血圧の話は難しい。
血圧が上がると、血圧を下げる薬を処方される。薬には宇宙人から供与されたナノマシーンが入っていて、小さなロボット達が原因を取り除いて血圧を理想値に戻してくれるのではなく、単に薬の能力分血圧を下げるだけである。薬が分解、排泄されれば、当然、血圧は元通り。
血圧が高いと言う悪があり、それを倒す薬と言う善が活躍するという、プロレスのような設定が成り立っているが、血圧が高いのは単なる結果なので、それは原因に対する適応と考える事も出来る。原因に対して適応した結果、血圧が上昇し、血流の恒常性を保っていると。
そう考えると、安易に血圧を下げるだけと言う手法は、血流の恒常性という視点からは危険に見え、故に血圧の話をするのは、難しいのである。
ちなみに、サプリ塾の読者の場合、あまり関係はない。運動と抗酸化物質類摂取の継続は、血管内プラークの発生を抑制し、血液粘性を下げるからだ。ただ、この概念がなく、身体はメンテナンスフリーで動くビーグルでオイル交換すら必要ないと思っている人に、上の話を理解させるのは困難だ。
血圧が上がると、血圧を下げる薬を処方される。薬には宇宙人から供与されたナノマシーンが入っていて、小さなロボット達が原因を取り除いて血圧を理想値に戻してくれるのではなく、単に薬の能力分血圧を下げるだけである。薬が分解、排泄されれば、当然、血圧は元通り。
血圧が高いと言う悪があり、それを倒す薬と言う善が活躍するという、プロレスのような設定が成り立っているが、血圧が高いのは単なる結果なので、それは原因に対する適応と考える事も出来る。原因に対して適応した結果、血圧が上昇し、血流の恒常性を保っていると。
そう考えると、安易に血圧を下げるだけと言う手法は、血流の恒常性という視点からは危険に見え、故に血圧の話をするのは、難しいのである。
ちなみに、サプリ塾の読者の場合、あまり関係はない。運動と抗酸化物質類摂取の継続は、血管内プラークの発生を抑制し、血液粘性を下げるからだ。ただ、この概念がなく、身体はメンテナンスフリーで動くビーグルでオイル交換すら必要ないと思っている人に、上の話を理解させるのは困難だ。
同様に、糖尿病の話も難しい。
血糖値が高めの人がいる。その人は、血糖値を下げるために、薬を服用している。しかし、その人は血糖値の数値を下げることに躍起で、その原因を解決しようと足掻いているようには見えない。そもそも、筋肉のインシュリン感受性が低いのが原因なのか、膵臓からのインシュリン分泌量が少ないのが原因なのかをその人は理解していないのだ。その様は列を成してせっせとアリコロリを運ぶ蟻達のようだ。
その状態が可逆的なのか非可逆的なのか?薬に入っている銀河帝国謹製ナノマシーンが、根本の原因を取り除いてくれるのか?可逆性が前提であっても、根源を突き詰めると、「習慣」と「価値観」を変えねばならないので、それをナノマシーンが成すのであれば、ニューロンの新規形成と人格の再構築ができる優れものである。
糖尿病の話も、サプリ塾の読者にはほとんど関係がない。運動、特にレジスタンストレーニングは、筋肉のインシュリン感受性を高めると同時に、筋中グリコーゲンを消費して、血中グルコースの筋肉での利用率を高めるからだ。
運動を継続している人は、複合炭水化物は無論、ブドウ糖などの単糖類を摂ってもほとんど問題は起こらない。おにぎり1個程度の糖質であれば、多くが筋肉へと導かれるからだ。そして、多量にそれをこなすさいは、トレーニング直後などにタイミングを合わせたり、インシュリン模倣栄養素や感受性向上栄養素を利用すると言ったテクニックにも長けている。
ただし、血糖値が高い人、血糖値が気になる人が、その根本的理由に思いも巡らせ、自分自身固有の原因を理解しない限り、血糖値や糖尿病についての会話を続けることは、難を要する。膵臓の機能が維持され、筋肉のインシュリン感受性が高く保たれているのは、その個体の性能が高いからではなく、そもそもの習慣と価値観、ひいては人格が異なると言う事に気がつく人は少ない。
「幼児の発育が悪い、小学生の背が伸びない」
「背が伸びないから、頑張って牛乳を飲ませている」
・・・と、しょっちゅう耳にするようなった。
確かに、全国でも稀なマンモス校を経験し、学生時代はスイミングでほぼ毎日多くの子供達に接し、その後も塾の講師をさせて頂いた経験からすれば、最近は骨折した子供を多く見かけるし、小柄な子や顔色が悪い子が多くなったように思えてならない。
単に発育や骨の発達に関して言えば、子供の時期は材料供給ではなく、この時期に爆発的に分泌される成長ホルモンの働きの方が重要となる。
成長ホルモンは、脳下垂体から分泌されるが、脳下垂体はカルシウムを多く取り込む器官なのだ。牛乳などを始めとする食品を通して、体内でカルシウムと同じ挙動を示す好からぬ物質が脳下垂体に取り込まれた場合、脳下垂体を構成する細胞が高橋名人の16連射ばりの攻撃を直で受ける可能性については、思考の解像度を上げて迫らないと見えてこない。
まとめると、高い低いの数値一つで、判断できることは少なく、また、そうすべきではない。問題の根本的解決を望む場合、できるだけ包括的に状況を整理したい。
その為には、知識も必要ではあるが、それよりもその知識と知識を連結して関連づけられるような思考訓練が重要となる。それを日々の習慣とすることは、成長を諦めないということである。
本来は恒常性を難なく保てる肥沃な自分自身の体内環境をアウトソーシングすべきではないのだ。
#4へ続く
【関連】
根源を考える #1
根源を考える #2
根源を考える #3
根源を考える #4
血糖値が高めの人がいる。その人は、血糖値を下げるために、薬を服用している。しかし、その人は血糖値の数値を下げることに躍起で、その原因を解決しようと足掻いているようには見えない。そもそも、筋肉のインシュリン感受性が低いのが原因なのか、膵臓からのインシュリン分泌量が少ないのが原因なのかをその人は理解していないのだ。その様は列を成してせっせとアリコロリを運ぶ蟻達のようだ。
その状態が可逆的なのか非可逆的なのか?薬に入っている銀河帝国謹製ナノマシーンが、根本の原因を取り除いてくれるのか?可逆性が前提であっても、根源を突き詰めると、「習慣」と「価値観」を変えねばならないので、それをナノマシーンが成すのであれば、ニューロンの新規形成と人格の再構築ができる優れものである。
糖尿病の話も、サプリ塾の読者にはほとんど関係がない。運動、特にレジスタンストレーニングは、筋肉のインシュリン感受性を高めると同時に、筋中グリコーゲンを消費して、血中グルコースの筋肉での利用率を高めるからだ。
運動を継続している人は、複合炭水化物は無論、ブドウ糖などの単糖類を摂ってもほとんど問題は起こらない。おにぎり1個程度の糖質であれば、多くが筋肉へと導かれるからだ。そして、多量にそれをこなすさいは、トレーニング直後などにタイミングを合わせたり、インシュリン模倣栄養素や感受性向上栄養素を利用すると言ったテクニックにも長けている。
ただし、血糖値が高い人、血糖値が気になる人が、その根本的理由に思いも巡らせ、自分自身固有の原因を理解しない限り、血糖値や糖尿病についての会話を続けることは、難を要する。膵臓の機能が維持され、筋肉のインシュリン感受性が高く保たれているのは、その個体の性能が高いからではなく、そもそもの習慣と価値観、ひいては人格が異なると言う事に気がつく人は少ない。
「幼児の発育が悪い、小学生の背が伸びない」
「背が伸びないから、頑張って牛乳を飲ませている」
・・・と、しょっちゅう耳にするようなった。
確かに、全国でも稀なマンモス校を経験し、学生時代はスイミングでほぼ毎日多くの子供達に接し、その後も塾の講師をさせて頂いた経験からすれば、最近は骨折した子供を多く見かけるし、小柄な子や顔色が悪い子が多くなったように思えてならない。
単に発育や骨の発達に関して言えば、子供の時期は材料供給ではなく、この時期に爆発的に分泌される成長ホルモンの働きの方が重要となる。
成長ホルモンは、脳下垂体から分泌されるが、脳下垂体はカルシウムを多く取り込む器官なのだ。牛乳などを始めとする食品を通して、体内でカルシウムと同じ挙動を示す好からぬ物質が脳下垂体に取り込まれた場合、脳下垂体を構成する細胞が高橋名人の16連射ばりの攻撃を直で受ける可能性については、思考の解像度を上げて迫らないと見えてこない。
まとめると、高い低いの数値一つで、判断できることは少なく、また、そうすべきではない。問題の根本的解決を望む場合、できるだけ包括的に状況を整理したい。
その為には、知識も必要ではあるが、それよりもその知識と知識を連結して関連づけられるような思考訓練が重要となる。それを日々の習慣とすることは、成長を諦めないということである。
本来は恒常性を難なく保てる肥沃な自分自身の体内環境をアウトソーシングすべきではないのだ。
#4へ続く
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根源を考える #1
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