〜各種ホルモンレベルの調整-3〜
「インシュリン」


インシュリンの特性をしっかりと利用して、筋肉増強に役立てよう!

・・・なんて言おうものなら、糖尿病が心配とか言い出す人もいるので、わざわざあの話を書いたが、筋肉を付けるためにレジスタンストレーニングを行っている人は、その様な心配をする必要は無い。レジスタンストレーニングは、筋中グリコーゲンを消耗させて、糖質の消費を促すだけでなく、その継続は筋肉のインシュリン感受性を高めるからだ。

ただ、早い人で25歳を過ぎた頃から、太りやすくなってくるので、若い人やバルクアップ志向の人のように、常にインシュリン分泌を促すのではなく、ある程度の年齢に達した者であれば、要所要所、ピンポイントで利用したい。



〜インシュリン分泌の促進〜

インシュリンは血糖値の上昇によって分泌される強力な同化ホルモンである。タンパク質を同化する作用だけでなく、脂肪の合成を高める働きも持つ為、しばしば、諸刃の剣と例えられる。食事などの栄養摂取時におけるインシュリンの過剰分泌は、筋肉のみらなず、脂肪も付けてしまうのだ。

その脂肪合成作用から、インシュリン分泌を嫌う人も多いが、実の所、女性は勿論、男性にとっても、テストステロンに頼らずに筋合成を高める事ができる強力なアナボリックホルモンである事を忘れてはならない。誰もが利用可能なホルモンの機能を利用しない手はない。

そこで、多量のインシュリン分泌が起こっても、脂肪合成が起きにくいタイミングのみ、その分泌を促すように仕向けるのだ。そのタイミングとは、お馴染みトレーニング直後である。トレーニング直後は、筋肉のインシュリン感受性が高く、筋肉も乾いたスポンジのように血中グルコースを処理するため、多量の糖質を摂取してインシュリン分泌を高めても、脂肪合成は起こり難い。

同様に朝食時もインシュリン感受性が高いので、1日のうちで最も多くの炭水化物を体内に入れるタイミングとして好まれている。

トレーニング直後と朝食時は、インシュリン分泌によって脂肪合成が起こり難いので、単糖類や二糖類を含む炭水化物をしっかりと摂取して、同時に摂ったアミノ酸の同化率を高めたい。



〜インシュリン模倣物質の利用〜

インシュリンが分泌されるのは、血糖値の上昇が切っ掛けとなるが、多量の分泌を望まない場合、急激に血糖値が上がり過ぎるのは避けたい。特に脂肪合成が起こりやすい夕食時を始め、人によっては昼食や間食の時には、インシュリンがドバドバと分泌されては困るわけだ。

ただ、アミノ酸やクレアチンなどに代表されるインシュリンによって筋肉への取り込みが促進される栄養素が存在する為、これらを効率よく筋肉へ固定したい場合、体内でインシュリンと同じ働きをするインシュリン模倣物質を利用したい。

インシュリン模倣物質は、アミノ酸やクレアチンを筋肉へ運び込んでくれるだけでなく、当然ながら、血中グルコースの筋肉への取り込みを促すので、血糖を素早く処理してくれるのだ。インシュリン模倣物質の利用によって、食事によって上昇した血糖の処理が速やかに行われるため、結果的にインシュリン分泌量が減り、脂肪合成量が抑制される。

つまり、インシュリン模倣物質は、インシュリンのパワーを利用したいが、少しでも脂肪合成が起こるのは困る30代以降のトレーニーが、筋肉への吸収率をインシュリンに依存する栄養素を取りこぼしなく取り込みたい時に役立つ訳だ。

そして、忘れてはならないのは、インシュリン分泌量が生まれつき少なく、炭水化物を多量に摂取しても全然太れない人は、インシュリン模倣物質を積極的に試してみる価値があると言う事だ。



〜インシュリン模倣物質を主体としたサプリメント〜

i日本において極めて希有でかつ定評があるインシュリン関連サポートサプリは、GCS750とマッハ6である。そのぞれの特徴や成分、そして違いに関して説明すると膨大な量になる為、以下のリンクをご参照頂きたい。

GCS750
マッハ6のシニュリン&ALAコンビ




〜インシュリン強化の流れ〜

朝食時:
炭水化物を多め〜普通。
炭水化物摂取量や体質によっては、GCS750を利用する。

間食1〜昼食〜間食2:
炭水化物は普通〜控えめ。
GCS750やマッハ6を利用する。

トレーニング直後:
アミノ酸などと共にブドウ糖を多く含むジュースを体重×0.001g程度摂取する(60kgなら60g)。
できれば、GCS750を利用したい。

夕食時:
炭水化物は控えめ。
マッハ6を利用する。

#6へ続く



【Ex】
逆にインシュリン分泌が悪くて太れないケース
日本人の肥満とインシュリン感受性

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