Q:上腕二頭筋のストレッチ種目として、インクライン・ダンベル・カールを行っていますが、イマイチ・・・と言うか、全然効いている感じがしません。何とかならないでしょうか?

ストレッチ感のツボは人それぞれなので、様々な工夫を凝らしてもなお、効いた感じがしなくても大問題ではありませんが、ちょっとしたコツで改善される可能性があります。

良く見かけるのは、インクラインカールのボトムポジション、すなわち動作のスタートの際に肘を伸ばしきらずに動作を行っているケースです。二頭筋にストレッチをかけるのが目的なので、ボトムポジションで肘を曲げていたら、これを行う意味がほとんど得られません。

もしも、インクラインカールを行う際に、肘を伸ばしきっていないのなら、ボトムポジションで肘を伸ばしつつ、ダンベルの重みを利用して二頭筋にオーバーストレッチをかけてみましょう。

二頭筋を伸ばし切った状態から、上手く二頭筋へ負荷の乗せることができれば、これまでとは違った筋肉痛を味わうことができるでしょう。



次に紹介するちょっとしたコツは原理は不明ですが、これを採用するだけで、意識性なしのオートマチックに解決する場合があります。

それは、「ダンベルフライが効かない!」で紹介したインクラインベンチにバランスディスクを敷くと言う単純な方法です。

二頭筋と関係がなさそうな背面がバランスディスクに押しつけられることで、背面の無駄な緊張が緩和されて、二頭筋への意識が集中しやすくなり、二頭筋へ負荷を集めやすくなるようです。

そんな馬鹿なと思うかも知れません。ですが、しばしば忘れられてしまう二頭筋の起始は肩甲骨であり、その緊張は背中と大いに関係があるのです。

実際、ウエイトトレーニング愛好家が陥りやすい原因不明の肩の痛みは、上腕二頭筋をトレーニングし過ぎることで起こることが多いのです。肩甲骨周りの無駄な緊張が抜ければ、肘を曲げ伸ばしすることだけに二頭筋が使われやすくなり、結果としてインクラインカールの目的を色濃く果たすことができるのだと思います。



と言う訳で、インクラインカールで二頭筋をヒットできる感触を得られない方やマンネリ気味の方は、バランスディスクやバランスボールを背にして、カールを行ってみて下さい。

後編へ続く



【関連】
インクラインカールが効かない!-前編
インクラインカールが効かない!-後編

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