トレーニング時間が短い2-サプリ編-前編

Q:職場にトレーニング器具があるので、主に昼ご飯の前にトレーニングを行っています。昼休みを利用したトレーニングなので時間は30分程度です。その短いトレーニングに対して、「トレーニング前:ハイパードライブ、トレーニング中:BCAAを溶かし込んだスポーツドリンク」と言ったサプリメンテーションを組んでいますが、この組み合わせで良いでしょうか。

ベストか否かで答えると、ベストになります。ただし、栄養補給に余裕を持たせた安全志向という観点からで、もっとシンプルにしても、体感や成長が大きく目減りすることはないと思われます。

トレーニング中のBCAA補給は今や一般的となっていますが、それが最も効果を発揮するのは、BCAAの血中到達時間からトレーニング時間が45分以上と考えるのが妥当です。トレーニング時間が30分未満の場合、BCAAの血中濃度がピークに達するのがトレーニングを終えてからとなり、BCAAに期待される筋分解抑制やパフォーマンスアップ効果がトレーニング中に発揮されない可能性があります。

それでも、ロイシンを主軸にしたアミノ酸摂取によって、筋合成の昂進がより強化されることが期待されるので、トレーニング時間が短い場合において、運動中にBCAAを補給する行為は全くの無駄ではありません。ですが、コストや何処まで体感できるかと言った視点から考えると、トレーニング中のBCAA補給を省いてしまうのも一つの手です。

いずれにしても重要となるのが、トレーニング前の必須アミノ酸補給です。



トレーニング時間が短い場合、トレーニング中に摂取した栄養素が真価を発揮するのはトレーニング後になるため、トレーニング中の筋分解抑制やトレーニング後の筋合成促進、トレーニングクオリティ向上を目的とするなら、トレーニング前の栄養補給がより一層重要になります。つまり、トレーニング時間が短いのであれば、一般論以上にトレーニング中の栄養補給よりもトレーニングの前の栄養補給を重視しないといけないのです。

と言う事で、トレーニング時間が30分未満の場合、ハイパードライブまたはBCAAをトレーニングの前にしっかりと補給しておくのがお勧めです。その際の注意点としては、先に挙げた血中にアミノ酸が届くまでの時間を考慮することです。短いトレーニング時間内に、よりよい体内環境にする為には、直前にアミノ酸を摂取するのではなく、予め仕込んでおく必要があります。

この仕込みが完璧であれば、30分未満のトレーニング中の飲料水は単なる水でも、大きく劣ることはなく、今まで以上にサプリメンテーションやトレーニングに対する準備をシンプルにすることができます。

後編へ続く



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