空手の松岡先生住谷先生
テニスのtocovichさん
パーソナルトレーナーの武田さん
花澤選手。

これまで、様々な指導者とお話しさせて頂く機会があったが、皆が皆、「指導やアドバイスを素直に聞ける人は、何歳の人でも、何歳からでも、伸びる」と言った話をされるのが印象的であった。

逆に、「自分は経験者だから」とか、「前、別のとこで習っていた」とか、自分のやり方に妙なこだわりを持っているせいで、素直にアドバイスを聞けない人は、全然伸びないと。

これまでの自分はどちらかというと後者のタイプで、生半可な自分の知識や経験を偏重し、早い段階で途中から自分のやり方を入れだしたり、時にふざけたりするタイプに近かった。

上の話を聞いて、店頭販売時代、遥か年下の私に「教えて下さい!」とストレートな第一球を投げかけてきた人達が年齢に関係なく、フィジカルを大きく進歩させてきたのを目の当たりにして来た経験に「確かに」と合点がいった。もちろん、その結果は、私が勧めるサプリやその運用方法のおかげではなく、情報を吸収する姿勢から得られたのである。

「お、俺も何か学ぶ機会や誰かにアドバイスもらったら、今度から素直にきくんだ・・・」

彼らの話を聞く度、思い出す度にそう思ったものである。


例えば、ウェブショップを作ってくれたエンジニアが「ブログの弱点は、良いことを書いても次々、下に埋もれてしまうこと」と言うのを聞けば、せっかく丹念に書いた話や閃きの傑作を埋もれさせてなるものかと、リンクでつなぐ努力をした。結果、今日の自己完結の自給自足型サイトとなった。

松岡先生に会ったときに「サプリ塾の本日の講義やトレ講座なんて、総数が300を超えてしまっているから、カテゴリ分けをしていても読み切れない。初めての人はとっつきにくいはずだ」とアドバイスをもらった翌日には、いくつかの大系別のまとめを作った。そして、それが現在のサブカラムの多様化に繋がっている。

という感じに、自分が信ずるプロや心のライバル達に「いいですよ」と勧められた話やアドバイスは、なるべく実行し、その時の自分に直接関係ない話も、忘れずに覚えておくようにしてきたつもりである。



で、6年以上前の話になるが、テニスコーチのtocovichさんに、「兵庫県の篠山にあるスプリントトレーニングマシンは本当に良いですよ、足が自然と前に出るようになって、より走れるようになるので、是非、体験して下さい」とアドバイスを頂いたことがある。大阪住まいのtocovichさんがわざわざ篠山にまで通うくらいなら、価値のある行為なのだろう、本物なのだろうと、自分がもしも「走る」ことがあれば一度お世話になってみようと、本気で思ったものである。

それから6年ほど経過した2,015年、自分がたまたま「走る行為」を嗜むようになったので、その時のアドバイスに従ってスプリントトレーニングマシンでトレーニングを行うようになった。もちろん、その際は、自分の知識や奢りを全てリセットして、部活に入りたての中一のように、素直に反応するように心がけている。

この話は、別の話の前振りなのでオチこそないが、兎も角、アドバイスを素直に受け容れられるのも一つの才能(※)であり、その才能がなくとも努力と意識によってそれが獲得可能であることと、アドバイスを実行に移せるか否かも重要であると言う事を表現したかったわけだ。


※ 「教えて下さい!富野です」なんて本を出していた割には、Gレコは思いっきり独りよがりだったやん!ってツッコミを入れたくもなるが、天才は独りよがりが丁度良く、GレコもターンAやキングゲイナーなみに後々評価されるだろう



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