陸上100m
#3「2015-股関節機能改善編」


前回は、行当りバッタリではなく、準備力を発揮して、当日の計画を細かく立てるべきと言った話であった。しかし、実際はゼッケンを忘れてしまい、ワイフに100均まで向かってもらって即席のゼッケンを作ってもらって出場に漕ぎ着けたと言う体たらく。

さて、今回はスプリントトレーニングマシンでトレーニングを行ったという話。


レースを2週間後に控えた自己分析では、身体面での進歩が想定よりも進んでおらず、残りの2週では大きく改善されないと言う結論に達した。どういうことか?

技術面云々の前に、短距離走に適応したパワーウエイトレシオの身体を作ることを重視していた。その為に、上半身の筋肉を削り込むことで、体重を減らし、身体全体を軽くすることを目標とした。具体的には、体脂肪率8%、(フルではない)カーボチャージ状態で68kgのコンディションである。

残り2週間では、体脂肪率10〜11%、カーボ抜きの乾燥重量で70kg、カーボ込みの当日体重が72kgで仕上がると見込まれた。

と言う事は、パワーウエイトレシオでは、昨年と大差がない為、タイムを更新するには、何か別の方法が必要と言う判断が下された。そうなると、技術面と関節可動域の改善が優先事項に挙がる。しかし、技術面に関してはドリル練習による学習には日数を要し、また、関節可動域が改善されても、それは技術と連動しなくては意味がないので、どちらを達成するにも、ある程度の日数を要した。

しかし、パワーウエイトレシオの改善を目指すよりは、いくらかは効果的なので、技術と関節可動域の改善が一気に解決できるであろう手段をとることにした。



それが話に聞いていたスプリントトレーニングマシンである。

tocovichさんから勧められた時は、篠山市にしかなかったようだが、時は流れ、今や我が町にあると言う幸運を見逃す術はない。と言う事で、線路沿いが開発された東加古川にある「つつじ野接骨院」へ出向いて指導を仰ぐこととなった。

特殊なマシーンで股関節可動域を矯正するようなイメージがあるが、マンツーマン指導の下、意識的かつ無意識的に前へ踏み出せるようにするトレーニングとなる。トレーニングを終えてから走ってみると、恐いくらいにストライドが変わっているのがわかる。

レース前日まで、都合3回、お世話になり、股関節の可動域やその為の筋群動員が改善された。それを自分の走りに落とし込むと言う作業には、やはり日数を必要とするが、2週間という短期間で走りが進歩した感触が得られた。事実、昨年に比べ、身体的に大きな進歩もしておらず、何より練習量も少なかったにもかかわらず、タイムが伸びたのは、このトレーニングのおかげであると確信している。

と言う事で、競技者は勿論、趣味で走っている人も、通える圏内にスプリントトレーニングマシンとそれを熟知したトレーナーを有する施設があるのであれば、是非一度、体験して欲しい。その際は、頭と心を一度リセットし、フラットな状態で素直に指導を受けてみよう

#4へ続く



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