Q:アームレスリングに取り組んでいます。補強として行うウエイトトレーニングにおいて、古株先輩Aはアームレスリングになぞらえてワンハンド種目に強いこだわりを持っています。一方、古株先輩Bはツーハンド種目の方が重たい重量が扱えるので有効だとして譲りません。また、古株先輩Cにいたっては下半身の力こそが最も重要と、ウエイトトレーニングは下半身のみです。そして、いずれの先輩もそれぞれの階級の地方チャンピオンなので、どれが正しいのか混乱してしまいます。

腕諸々編-Part.1-前編
「ツーアームか、ワンハンドか、それとも下半身か?」


これも立派なメダパニ先輩症候群であり、全員が全員正しいと言う典型です。

一口に補強の為のウエイトトレーニングと言っても、目的によって手法や方法論は様々です。各先輩方の補強トレを簡潔に表すと以下のようになります。

A先輩:
競技特性に近いスタイルでの補強。

B先輩:
純粋な補強としての効率の追求。

C先輩:
総合的長期的な視点からの補強。


どうでしょう?

全員が正しいトレーニングをしていることは一目瞭然です。本来はこれらのトレーニングを目的別に行う事が基本となりますが、たった1つの手法でも徹底的に行えば、結果を得られると言う一例と言えるでしょう。

ですが、だからといって、いずれかの方法のみを採用するのは、一般的にはオススメではありません。また、全てを採用することや「良いとこどり」をすることも困難です。あくまでも、目的に見合った選択をしなければなりません。それを可能とするために、補強トレという言葉が示す、補強すべき筋群や動作パート諸々を洗い出しておく必要があります。

現在最優先で埋めるべき弱点が見つかった場合、それを解決するのに最も役立つ補強トレーニングを採用するのが一般的なセオリーとなるので、その「見極め力」と言った物も必要です。



と言う訳で、極端な方法であっても、補強のための補強ではなく「結果」に繋がっているのでいずれも間違ってはいないのですが、これらを総合的に採り入れたい場合について後半にて考察してみたいと思います。

後編へ続く



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