カーボローディングに伴うウエイトレシオの変化-前編

グリコーゲンは平時において骨格筋重量の1%程度の重量を占める。つまり、70kgの一般人であれば、肝臓貯蔵分込みでおよそ300gのグリコーゲンが貯蔵されている。


平時におけるグリコーゲン貯蔵レベルは、骨格筋の量、運動内容(質、時間、頻度)、食事内容によって大きく異なるので、上と同じ70kgであっても、それが競技者であれば、その蓄積量には大きな差がある。

無論、試合期にカーボローディングを実行した場合であれば、大きな開きが出るのは当然である。

骨格筋の量や質(感受性)、グルコース輸送酵素活性のレベルが高い場合、カーボローディングを成功させやすいと考えられるが、成功故の問題を競技や個々の能力によっては考慮しなければならない。



ソフトであろうとハードであろうと、カーボローディングが成功すれば、体重が増えるからである。

炭水化物摂取制限と運動消費によってグリコーゲンを枯渇させるカーボディプリーディングと炭水化物積極摂取と安静によってグリコーゲンを超過補填するカーボローディングを程度の差こそあれ上手に行えると、通常の2〜3倍のグリコーゲンを蓄積することが出来るがその際には重量計算をしておいた方が良い。

後編へ続く



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