栄養編1-中編

Q:自分は胃腸が弱く体重が増えにくいタイプのトレーニーです。そこで、現在、以下のようにプロテインを利用して、筋量アップに取り組んでいます。

朝食:バナナ+プロテイン

間食:プロテイン

昼食:おにぎり+プロテイン

間食:プロテイン

夕食:ご飯、麺類+プロテイン

3ヶ月ほど続けてみましたが、全く変化がないようなので、プロテインをウエイトゲイナーに代えた方が良いか悩んでいます。



体重60kgのトレーニーの多くは、1日当り120gのタンパク質摂取を目標にしている。代謝の観点から考えれば、その行為は甚だ非効率的に思えるが、「是が非でも教典に従いたい人」があまりに多いので、その辺は置いておくとしよう。

平均的才能の持ち主であれば大量のタンパク質を1度に消化吸収することは難しく、正味利用率を高める為に目標摂取タンパク質を数回に分けて摂取することが望ましい。この点に関して、あなたの5〜6回に分けて栄養補給すると言うプランは、あなたが胃腸に問題を抱えるハードゲイナーという点からも非常に理に適っている。

ただし、追加タンパク源の多くをプロテインに頼るというスタイルは、胃腸系ハードゲイナーには適さないと言うのが、前回の話であった。



ハードゲイナーが身体を大きくするには、朝昼夕の三度の食事は、「食事」をするべきであり、そこにおいて消化吸収のテクニックを駆使しつつ、長期的視点に立って「食事をきちんと食べること」とは消化キャパシティを増やす為に胃腸そのものを鍛え続ける行為と捉えるべきである。

朝昼夕の三度の食事は、「運動をして好きなものを好きなだけ食べる」というフィットネスライフを楽しむための物であり、同時に胃腸を鍛えると言うトレーニングでもある訳だ。

では間食として摂取するタンパク源は、どうあるべきか?

後編へ続く



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