プロテインは、食事からの摂取タンパク質量が必要量よりも少ない時のタンパク補給源として便利なプロダクトですが、これが補助的なタンパク源として適さない人がいます。

それは、どのような人なのでしょう。


皆さん、それぞれに考えてきたと思うので聞いてみましょう。

はい。肉屋の息子。
はい。漁師、魚屋。
はい。養鶏場の息子。
はい。藤原豆腐店。

これらの人達は例えまかない料理であっても、タンパク質豊富な食事をしてそうなので、摂取タンパク質の不足が起こりにくく、故にプロテインの必要性がありません。

確かにそうですが、質問の趣旨はタンパク質の追加補給が必要となった時、プロテインが適さない人はどんな人ですかと言うことです。



プロテインというプロダクトが適さない人。それはズバリ、手術で胃を摘出していまった人です。胃の全摘は勿論、部分切除や胃の病気を抱える人も同様です。

タンパク質の分解は胃でのペプシンによる洗礼なしでは語れません

タンパク質は様々なタンパク質分解酵素によって段階的に細かくなって行き、小腸へ辿り着く頃には最小形態である遊離アミノ酸やジペプチド、トリペプチドとなって、腸壁から吸収されます。この小腸での吸収の際に、タンパク源が十分に細かくなっていないと、吸収の不具合や取込み損じが発生し、摂取タンパクの無駄ばかりでなく、体調への悪影響も起こり得るのです。

タンパク質の分解過程で最も重要なのが、胃における胃酸とペプシンによる最初の分解です。タンパク質は、胃で十分に胃酸とペプシンにさらされないと、その後の分解がスムーズに進まないのです。



と言う事で、胃を切除してしまった人や胃に問題を抱える人は、プロテインを含めた普通のタンパク質を消化する能力がかなり低いと言えます。

これらの人は食事から得るタンパク質の分解が不十分な為、誰のアドバイスか知りませんが、その補助としてプロテインを求めることが多いのです。しかしながら、プロテインもまた単なるタンパク質の塊なので、胃酸分泌能力が劣る人には適さないタンパク源なのです。

そこで、正しくアドバイスするならば、これらの人々は摂取タンパク不足を補うために、胃酸の洗礼を必要としない消化の最終段階まで分解された必須アミノ酸製品(EAA)やペプチド製品を選ぶべきなのです。

そして、このある意味、実践医学的な視点は、単純に胃弱体質や消化器系全般が弱い体質の方にもピッタリと当てはまるので、これらの方々のサブ及びメインタンパク源としてもEAAサプリやペプチド製品が最適なのです。

このテの話のあるあるへ続く



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