EAAサプリ第3のベストタイミング-後編

Q:最も吸収が速いと考えられている消化の最終段階まで分解されたフリーフォームのアミノ酸を主体としたEAAサプリは、その吸収の速さを活かすためトレーニングの前と後が向いていると言われていますが、その他にオススメのタイミングがあれば教えて下さい。

吸収速度が最も早いタンパク形態の一つである遊離アミノ酸を主体としたEAAサプリは、トレーニング前や直後のタンパク質(アミノ酸)補給に適していますが、それらに次いで、日常生活における血中アミノ酸濃度維持にも適します。

EAAサプリは、

・素早く血中アミノ酸濃度を高める
・少数精鋭のアミノ酸が筋合成を高めて筋分解を抑制する
・消化吸収の確実性、正味利用率が高い
・アレルギーの心配がない

といった特徴を持ちます。

朝食と昼食、昼食と夕食の間隔は、長い上に勤務中などはコントロールしにくいのが現実で、様々な外的要因によって、その間隔が長大になることしばしばです。この為、良質なタンパク源を間食として採用するのが、コンスタントな筋成長やパフォーマンスインプルーブのコツとなります。

この際に、プロテイン類や肉類を採用するケースが多いと思いますが、同時にそれが環境的に困難な方もかなりの割合で存在すると言うのも事実です。プロテインや間食を勤務中に堂々と摂れない、あるいは、その時間がない等々。



そこで、脚光を浴びるのがEAAです。EAAサプリであれば、目立たない上に手間を取らずに補給が可能です。しかも、吸収速度が速いので、目的の時間帯に摂取できなくても、超特急で血中アミノ酸濃度を高めてくれます。

また、筋合成刺激が強いので、トレーニング翌日の回復促進にも役立ちます。

EAAを日常生活における食間のタンパク源(アミノ酸源)として採用するメリットは多々ありますが、デメリットを良く理解していないと、宝の持ち腐れになってしまうでしょう。



EAAは、

・体内半減期が短い
・大量摂取に適さない

と言ったデメリットを持ちます。

アミノ酸は小腸において、それが血管へと通り抜ける為の受容体に限りがあり、大量に摂取した場合、摂り残しの発生が危惧されます。また、血中アミノ酸濃度を急激に高める反面、その濃度を維持できる時間も短いとされています。

つまり、長時間の血中アミノ酸濃度維持には向かず、それでいて、まとめ飲みができないという欠点がある訳です。3時のオヤツに20gのEAAをガバッと飲んでも、半分ほどが無駄になってしまう可能性があり、尚且つ、6時まで持たないと言うことです。




上の欠点を解消するには、EAAを食間に少量ずつペチペチ摂取すると言う方法があります。

粉のまま、数グラムずつ摂取する方法も良いのですが、その場合、「時間がない」や「目立つ」という環境的ウエイトの解決策にはなりません。

そこで、思い出して欲しいのが、ドロップタンクA兵装です。

EAAを液体に溶かし込んで、勤務中などの飲料水にすると言った方法があります。この方法であれば、端から見れば水分補給をしているだけに見え、しかも、全く時間を食われることがありません。




と言う事で、EAAサプリは日常生活において、環境的にコンスタントで確実なタンパク質補給が行いがたい場合に非常に役立つアイテムなのです。そして、この手法は体質に関わらず、確実に血中アミノ酸濃度を高めてくれる上に筋合成刺激が強いので、タンパク質消化が苦手な方やハードトレ翌日の食間時アミノ酸補給にもオススメのテクニックでもあります。

さて、上記に挙げた以外のEAAサプリの欠点は、そのコストです。予算が許せば、毎日のタンパク源として採用したい所ですが、それが難しい人もいることでしょう。ですが、人によってはEAAがコストなど無視しないといけない唯一無二のマストアイテムなることがあります。

どのような人にとって、EAAが絶対に必要なのかは、別の話にて紹介したいと思います。




【Ex:EAA講座】
基本編:グリコ「アミノパウダー
上級編:HALEO「ハイパードライブ
考察編:FL「EAA+HMB

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