ヘビーデューティーへの招待
クレアボルブラック徹底解説 #1


bopsクレアボルブラックは、HALEO製品の中で最も実績と評価の高いクレアボルシーリーズの最上級モデルである。

クレアボルブラックを含めたクレアボルシリーズは、しばしば簡便に豪華なクレアチン系サプリメントと紹介されるが、この表現は些か正確ではない。

筋細胞を極限まで水和させる「セルボリューマイザー」とも言い換えることができるクレアボルシリーズであるが、筋力にもスタミナにも貢献すると言う側面が顕著である為、「パフォーマンスブースター」と呼ぶのが相応しい。

特にクレアボルブラックを一言で表すのであれば、それが最も適するだろう。

ともあれ、クレアボルブラックのみならず、クレアボルシリーズの骨格の一部を担うクレアチンの働きは極めて重要である事は揺るぎない。



「クレアチン再入門」

クレアチンは、体内でアミノ酸から合成される他、肉や魚からの食品から摂取される有機物である。クレアチンは、アミノ基を持たないが今日では便宜的にアミノ酸として紹介されることが多い。

筋収縮のエネルギー源は、全て体内のアデノシン三リン酸(ATP)がアデノシン二リン酸へ(ADT)分解される分解エネルギーによって得られるが、体内におけるATP貯蔵量は必要エネルギーに比すると微々たるもので、体内では速やかにATPの再合成が行われる。

つまり、エネルギー源を消費しつつ、その間にもエネルギーを再合成しているわけだ。

ATPを供給する経路は大きく分けて三通りあるが、激しい運動時やトレーニングなどの高負荷環境下では、ATPの供給スピードが最も速いCP系と呼ばれる経路が活躍する。



ATPは1個のリン酸(Pi)を放出してADPへと分解されるが、ADPは直ぐさまリン酸を受け取る事で、再びATPに戻る。このADPがATPへと再合成される際のリン酸の供給源がフォスファクレアチン(ホスホクレアチン)と呼ばれるクレアチンとリン酸が化合したクレアチンリン酸である。

ADPをATPへと瞬時にリサイクルさせるクレアチンリン酸は、ATPの数倍も筋肉内に貯蔵されているが、その貯蔵量はクレアチン摂取によって大きく増えることが判明している。

クレアチンの摂取によって、筋肉内のクレアチン貯蔵量は1.1〜1.3倍、クレアチンリン酸の貯蔵量は1.1〜1.4倍まで向上する。クレアチンには、ADPへリン酸を受け渡した後のクレアチンリン酸の再合成を高める役割があるので、クレアチン貯蔵量の増加は貯蔵に限りがあるクレアチンリン酸の実質的な総量増加と捉えることができる。つまり、クレアチンの摂取は、クレアチン貯蔵量自体だけでなく、クレアチンリン酸の貯蔵量とその再合成率を高めると言う働きがある。



これらの点から、クレアチン摂取は容量に限りのあるATPを実質的に増やす働きがあり、ATPを瞬間的に大量に分解する必要がある高負荷環境下において、最大パワーとその継続時間を増やす働きがあるのだ。

この作用は、パワーやその持続時間、高負荷種目等々のパワー系、瞬発系の運動において、非常に重要な役割を持ち、クレアチン摂取が実際に運動時に仕事量を増やす為、クレアチンは単なる栄養補助食品ではなく、今日ではエルゴジェニックエイドと呼ばれている。

ともあれ、クレアチンはパワーや瞬発力、そして、その高負荷環境下でのスタミナを欲する状況において、役に立つ栄養素であり、パフォーマンスブースターであるクレアボルの成分の一つとして採用されていることは至極当然なのである。



ちなみに余談ではあるが、クレアチンは体内に広く分布しており、その95%が筋肉、あとの5%が脳と睾丸に集中している。当然ではあるが、脳機能にもクレアチンは大きく影響し、また、精子の運動性能にも大きな影響力を持つ。

#2へ続く



【Ex】
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