SPORTEC 2013-2
デサント編「コンプレッションウェアあれこれ」


デサントのガンツスーツコーナーへ。

「サプリの小売店なので、接客しがいがないと思いますが・・・」と前置きするマスターにも、担当の方が丁寧に説明してくれた。

個人的には現在、CWXのジェネレーターモデルのロングスパッツを利用している。

鍛え方にもよるが、ある程度の年齢に達すると、筋力の伸びに対して関節等の内骨格的な不安があるからだ。筋肉の成長はほぼ無限に続くが、関節内水分量やその再合成は年齢と共に衰える傾向があり、慣れ親しんだトレーニング以外の仕事を身体にさせた時に、関節などに大きな負担をかける恐れがある。

上の話は、ウエイトトレーニングを嗜好する人の中における、その人の癖、トレーニング傾向と実戦頻度に依存するので、全ての人に当てはまるわけではないが、何らかのスポーツに取り組む中で怪我の不安を少しでも払拭したい場合、時間や労力を必要としない単純なアイテムで解決するのであれば、その穴は塞いでおくべきである。



ワコール「CWXシリーズ」

テーピングやスパイラルテープなどを応用した圧着ラインを基本としている。関節やハムストリングス等の怪我の予防、膝下の負担軽減から、オールマイティー・オールジャンルの汎用性を持つ。



デサント「GENOMEシリーズ」

CWXのような関節サポート能力も持つが、パフォーマンスアップに重きを置いた設計。タイムに直結すると言っても過言ではないストライドのサポートや脚力のサポート能力が高い。この為、走力のみを追求するならば、迷わすコレ。



デサント「スキンズ」

デサント開発ではないがデサントが今年から日本での販売を担っている。段階的圧着が特徴で、末端の圧力が強く、心臓に近くなるにつれて圧が弱くなると言う設計。この為、血液が戻りにくく疲労が溜まりやすい末端部の血液を循環させ、疲労蓄積を予防する効果が期待できる。ミルキングアクションサポート機能と言えば解りやすいだろう。

自転車やボート等の単調な機械的動作、ストップ&ゴーを繰り返す競技における持久力アップ目的で使用すると良い。



競技による選択も合理的であるが、怪我をしやすい、スピードがない、疲れやすい等の自分自身特有のスペックから判断するのも良いだろう。

ちなみに短距離選手は、膝下までのタイプよりもハーフパンツを好むがこれは正しいのか訊いてみたら、概ね正しいとのこと。

マスターは長年CWX愛好家であったが、今回の詳しい解説を聞いて、「来年はGENOME EVOLUTIONのスパッツタイプを買って短距離のHITをやり込もう」と思った。

#3へ続く



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