素養を知るなら母を観よ-7
「テストステロンレベルが高いだけではダメ?」

Q:私の父は、特に運動しているわけでもないのに筋肉質なのに対して、私の方は筋肉質な身体になるのに相当な努力を要しました。しかも、よりショックなのは、父のチチ・・・ではなく、タマチンの方が僕チンより大きい事です。父親の体質や体型は、遺伝するはずですよね?

人間の身体は元々、雌をベースに作られているが、胎内おける第一次性徴と思春期の第二次性徴によって、身体の内外の構造を雄化させるのである。

この際に主だって活躍するのが、テストステロンとジヒドロテストステロンだ。第一次性徴と第二次性徴においてのそれぞれの役割は異なるが、どちらのホルモンも陰茎や骨格筋の発達に大きく影響を与える。

第一次性徴と第二次性徴で直接の主役となるのがテストステロンとジヒドロテストステロンなので、睾丸から分泌されるテストステロンの分泌量が同じであれば、男性化における表現もほぼ同じであるように思われる。しかしながら、男性化においては、裏の主人公が存在する為、単純にテストステロンレベルが高いだけでは、必ずしも男々したルックスにはなるとは限らない。



ご存じの通り、テストステロンやジヒドロテストステロンはアンドロゲン受容器に取付くことで、その作用を発揮する。そして、テストステロンはある種の酵素によって、ジヒドロテストステロンへと転換される。

テストステロンは、各組織のアンドロゲン受容器の活性や酵素の活性によって本来の目的を達成する為、テストステロン自体のレベルも大切ではあるが、標的部位のアンドロゲン受容器活性や酵素活性の影響も大きい。この為、同等のテストステロンレベルであったとしても、その感受性の違いによって、表現力が異なると言う結果をもたらす。つまり、男性の陰茎や骨格筋の発達具合は、テストステロンレベルのみによるものではない(※)。

そして、このテストステロンに対する感受性は、X染色体由来、つまり、母親譲りであるのだ。



あなたが父親から同程度のテストステロンレベルを引き継いでいたとしても、チン長や骨格的体質が全く異なるのは、これらが少なからず影響しているせいかも知れない。

※ アンドロゲン以外に元来の外性器やHOX遺伝子の影響も大きいと考えられる


素養を知るなら母を観よ?-8へ続く



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【テストステロン A to Z】
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その2 要はキンタマにあり
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その5 恋愛でテストステロンUP
その6 映画でテストステロンUP
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