「曇り時々公園トレ」採用に至るまでの途中式-1

子供が幼稚園へ通っていた時、時々であるが耳にしたママ達の悩み。

「子供を預けている間、働きに出た方が良いのだろうか?」

その幼稚園は普段から長く子供を見てくれる珍しい所で、延長保育も実施していたため、「子供を送り出したと思ったら、またすぐにお迎え」という慌ただしさがなかったせいか、働いている母親が多かった。

追加の収入が必要な場合や働くのが好きな人は、その環境を活かして働くのが良い。至極当然であろう。

しかし、理由がない場合は、無理に働きに出る必要も無ければ、周りがそうしているから自分も同じように合せる必要も無いと「今なら」キッパリ言えるだろう。



そう思ってしかし、「勝間さんが格好いい」・・・そんなふうに考えていた時期が自分にもあった。

ところが、今考えてみると、彼の女史が唱えるバリバリ働く女性に必要な三種の神器、

・食器洗い機
・乾燥機
・24時間風呂

・・・これらは便利ではあるが、最もエネルギーを浪費するシステムではないか。確かに女性がバリバリ働いて外で貨幣を稼いで来るのにこれらの器機を利用したいし、家のことに手が回らなくなれば家事を外注すれば良いというスマートさも理解できない訳ではない。

しかし、よくよく観察すると、貨幣の対価として、エネルギー供給を筆頭とする物資等への依存が強固になってしまうという現象が発生している。その家庭が以前よりも外からの供給を必要とする環境に変化しているのである。

つまり、その一連のシステムを推奨する彼女はエネルギーインフラ側のエージェントだったわけだ。

ただ、決して女性がバリバリと働くのは悪いことではないし、手に職を付けて備えておくこと自体は100%正しいだろう。



さて、貨幣や社会参加が目的の場合、上の話はさしたる問題にはならない。

問題は、貨幣等が目的でない場合において、些かのジレンマが発生するかも知れないことだ。

最も高いコストがかかっている家を空けている時間が長い(高い道具を使いこなしていない)
・家族と接する時間を本来は長く取れるのに、短くなってしまう可能性がある
・何かを手作りする時間が本来はあるはずなのに、既製品ばかりになってしまう可能性がある
・働きに出ている時間を貨幣以上の生産に充てる事ができるかも知れない

ある国では、主婦のことをホームメーカーと呼ぶ。この家庭を作る人と言う表現と、上の問題点から考えると、働くべき理由のない人が働くべきかどうかの判断基準が見えてくる。



貨幣を稼がなくても、生活の質が向上すれば良い。外で96万円稼ぐ代わりに、96万円以上の価値を見いだせる「暮らしの創造」ができれば良いのだ。

主婦や主夫という仕事は、一見すると楽に見られがちである。単に人生の手を抜いて楽をするという選択は簡単であるが、金銭に頼らずにライフクオリティを高めていくのは、外で仕事をするよりも難事業になるかも知れない。

しかし、上記が麗しき理想論であったとしても、「今なら」某女史のようなアドバイスに頷きはしないだろう。

自分にとっての人生における価値基準とは何なのかを問えば大半の問題は解決するのだから。

#4へ続く



【Ex】
思考テクニックをサプリメンテーションに応用
思考とマインドの収斂進化

【関連】
カテゴリー-サプリ塾Family
教育もD.I.Y.? 
教育もD.I.Y.? #1
教育もD.I.Y.? #2
教育もD.I.Y.? #3
教育もD.I.Y.? #4

マスターのD.I.Y! #1 ゼロ円財テク?
マスターのD.I.Y! #2 自分の居場所もDIY-前編
マスターのD.I.Y! #3 自分の居場所もDIY-後編
マスターのD.I.Y! #4 生き残りを模索するサプリ業界予測-前編
マスターのD.I.Y! #5 生き残りを模索するサプリ業界予測-中編
マスターのD.I.Y! #6 生き残りを模索するサプリ業界予測-後編
マスターのD.I.Y! #7 生き残りを模索するサプリ業界予測-オマケ編
マスターのD.I.Y! #8 ホビー養蜂道-プロローグ
マスターのD.I.Y! #9 ホビー養蜂道-始動編
マスターのD.I.Y! #10 ホビー養蜂道-オチ編
マスターのD.I.Y! #11 おしゃれ野良ファッション
マスターのD.I.Y! #12 知名度アップもDIY