クレアチンフルチャージ-後編
ノーマルのクレアチン「クレアチンモノハイドレート」の性能を100%引出す!


クレアチンから得られるであろう恩恵を与るには、どうしたら良いか?

そのヒントの一部は、昨今の高性能クレアチンサプリに現れている。

高性能クレアチンサプリの多くは、クレアチンと相乗効果が見込める成分をプラスすることで、高性能化、高付加価値化を図っているが、それと同時にクレアチン自体の体内利用率を高める工夫をしている。

A:水溶化
B:インシュリン強化
C:インシュリン模倣
D:pH緩衝
E:前駆物質供給



クレアチン自体は、経口摂取時における体内利用率がおしなべて低いと言うわけではないが、摂取時の状態または消化課程における酸やその他の要因によって、その吸収率に違いが出ると信じられている。

例え利用率が低くなっても量や摂取頻度でカバーしても良いが、多くの人は少ない量で最大限の効果を得たいところであろう。この視点においても、体内利用率が少しでも高くなるように工夫を凝らすべきである。

また、クレアチンに代表されるインシュリンによって摂り込みが促進される栄養素の吸収が苦手なインシュリン分泌量が極端に少ない人や筋肉のインシュリン感受性が低い人は、その経路の工夫だけでなく、他の要因による利用率向上を目指さないと行けない。



クレアチンモノハイドレート製造者はクレアチン経口摂取時のバイオアベイラビリティは高いと言うが、上の観点から考えると、クレアチン摂取時にはある程度の工夫、あるいは徹底的な工夫があった方が良いだろう。

この際に留意すべきは、胃酸を穏やかに中和するようなアルカリを示すアミノ酸と同時に摂取することやクレアチン前駆物質を摂取することなどは、少しの手間とエキストラのコストを発生させる為、クレアチンモノハイドレートをわざわざ使用する利点が若干ではあるが霞んでしまう点だ。

普通のクレアチン効果を体感するには継続性が重要であり、継続を実現するには、少ない量をちょっとした工夫だけで続けられるという経済性とお手軽さが重要になる。この2点を程良く満たすのが、A〜Cのテクニックである。

実践編へ続く



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