Q:先日、自分が通っているジムで、大学時代の友人と15年ぶりの再会を果たしました。彼の方がウエイト歴が長いようで、自分よりも筋肉を隆々と発達をさせていましたが、何よりも驚いたのはどうみでも肩幅などの骨格が大きくなっているように見えるのです。ウエイトトレーニングによって、骨格が成長するのでしょうか?

この話に関しては、実の所、それほど難しくはありません。

多様な角度から考察する楽しみはありますが、あれやこれやと語る前に我々は既に・・・そして何度もそれを目撃しているのです。



世界仰天ニュースなどに頻繁に登場するあの人達です。

体重200kgを優に超えた人達を誰もが一度ならずモニター以外のリアルでも目撃したことがあるはずです。

驚くべき事に、ほとんど何の支障もないと言っては言い過ぎですが、兎も角、平均体重の4倍前後の質量を持つ彼らは二足歩行を行い、日常生活を営んでいるのです。



もしも、内骨格がアジャスタブルな柔軟性を持たないのであれば、脂肪ばかりで体重が増えてしまった場合、途端に動けなくなってしまうことは間違いありません。

我々の内骨格は、予め身体の体積や質量の増減を想定して、柔軟に設計されているのです。

体積の増加に合せて、結合組織は拡張し、同時に骨の角度をインナーマッスルや腱が調節することで、関節稼働を可能にするのです。そうでもしなければ、元の体重の3倍も4倍も体重が増えてしまった人は、圧倒的体積の増加によって、たちどころに関節可動域は制限され、まともに動けなくなってしまいます。



ファスティングの話でマスターの後ろ姿をチョコッとだけ載せていますが、あんな筋量でも肩幅があるように見えるのは、それなりに発達したアウターマッスルがその居場所を確保するために骨と骨の間を押し広げ、インナーマッスルが骨の傾斜を補助し、日々のトレーニングが結合組織の肥大と柔軟性を向上させることで、背中の幅を創出しているのです。

骨の長さ、筋肉の付着部位等は、成人してからほぼ変ることはありませんが、アウターマッスルのみならず、関節などの結合組織やインナーマッスルを含めた内骨格が巧みに働くことで関節稼働を「現状の物理的状況」に適応させ、その結果、外見にまで大きな変化をもたらすのです。

人間は、予め体重や体格の大きな変化を想定した設計を有し適応する・・・つまり、骨格的な見た目の変化は「単なる適応」ということなのです。

余談編へ続く



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