(偶然にクリックしたワードファイルが面白かったのでアップします。2005年に作った話をほんの少しイジッタものです)


「アナボリックドライブ理論とは何か?」

人間の体内では、常に「筋合成(筋肉が増える)」と「筋分解(筋肉が燃料として使われて減少する)」が起きている。
 
筋肉を大きくするには、1日を通してできるだけ

「筋合成」>「筋分解」 

の状態を保つ必要がある。

意外に思われるかもしれないが、トレーニング中やトレーニング直後の体内環境は実は、

「筋肉の分解」>「筋肉の合成」

と言う状態となっていて、ケアーを怠るとせっかく付けた筋肉を失いかねない状態なのである。

 

これは、トレーニング直後の疲れた身体の中では、筋肉の合成を促進するアナボリックホルモン(テストステロン等)よりも、筋肉の分解を促し身体の燃料にしようとするカタボリックホルモン(コルチゾール等)の方が優位にある為である。

しかし、トレーニング前からトレーニング直後にかけて集中的に栄養補給を行うことによって、アナボリックホルモンの分泌を最大限に引き出し、カタボリックホルモンを抑え込む事ができる。

アナボリックホルモンが優位に立つことで、速やかに、「筋合成」>「筋分解」の体内環境を作り出す事が可能であり、それこそ(トレーニング前後の完璧な栄養補給)が筋肉をコンスタントに付けていくのに最も重要であると言う事が、近年、多くの実験で証明されてきた。

適切なタイミングで最適の栄養素を補給する事で、体内をアナボリックな環境に仕向ける事が「アナボリックドライブ理論」である。



【マスターの補足 2012】

アナボリックドライブは、筋分解VS筋合成がキーワードのひとつですが、並んで重要なのは、それを果たすためのホルモンレベルのコントロールです。

ホルモン調節作用の高いサプリメントを「ツールとして最大限に活用する」ことで、「インシュリン、テストステロン、成長ホルモン、IGF-1」などのアナボリックホルモンレベルを高めて筋分解ホルモンを抑え込むことで、ゲインの極大化を図るのが狙いです。

このテクニックは、トレーニング後の回復値増大を狙って主にワークアウト前後に使用されることが多いです。実際に理屈は知らなくても、自然と行っているトレーニーが多いことでしょう。

近年の理論やユーザーフィードバックが頭に入っているならば、それを応用してトレ前後だけでなく普段の日常生活における栄養補給時にも採用すべきであることが脳裏に浮かぶはずです。

後編へ続く



【関連】
アナボリックドライブ理論-前編
アナボリックドライブ理論-後編
アナボリックドライブ理論2005-1
アナボリックドライブ理論2005-2
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