日常における勤務形態や活動レベル、運動内容、体格、体質。

そして、それらに対する栄養補給戦術による対策の程度から、自分自身のおおよその必要タンパク質量、つまり、目標摂取タンパク質量を推測することができます。

目標とするタンパク質は、できるだけ3度の食事、あるいは3回を超える複数回の食事から摂取するのが理想的です。

その際に消化促進のテクニックを用いて、その吸収率を高めるのが今やフィットネス愛好家の一般常識となりつつあります。これに加えて、栄養分配改善テクニックを施せば、尚良いでしょう。

これらの順序を経た上で、摂取したタンパク質量が目標値に達しなかった場合、プロテインを利用するのが一般的です。プロテインの利用は、必ずしもベストではありませんが、他のタンパク質源に対して比較的低コストで素早く補給できるからです。

3度の食事でタンパク質不足が出てしまい間食にプロテインを利用したい所、何らかの事情でプロテイン摂取量を減らしたい場合やプロテイン自体が使用できない場合は、一体どうしたら良いでしょうか?



このようなシチュエーションは、環境的な面や物理的な面、アレルギーなどの体質的な面などから考えると十分にあり得る話です。

そんな時は、必須アミノ酸を核としたEAAサプリを利用します。

EAAサプリは、体内で合成することができない為に必ず食べ物から摂取しないといけない必須アミノ酸と呼ばれるアミノ酸を集めたサプリメントです。

必須アミノ酸以外の非必須アミノ酸と呼ばれる他のアミノ酸は、体内で必須アミノ酸から合成することができ、筋肉の合成の事だけを考えると、必須アミノ酸しか必要ありません。

勿論、非必須アミノ酸の摂取も健康上は有益ですが、筋肉の合成のためなら少量の必須アミノ酸で事は済みます。



多くの人は1日当り60g以上のタンパク質摂取を心がけますが、少し大げさに言うと、その中に含まれている必須アミノ酸を摂り込むのが真の狙いなのです。

プロテインよりも多くのコストはかかりますが、プロテインを利用できない場合はEAAを少量ずつ食間に摂取すれば、タンパク質摂取量不足を解消することができます。

EAAは血中アミノ酸濃度(当たり前だが必須アミノ酸濃度)を急激に高める作用を有する反面、その持続時間は長くないので少量を小まめに摂取したいところですが、中々難しいのでドロップタンクに溶かし込んでおくのも良いでしょう。

コスト高や他の栄養素を含まない、血中アミノ酸濃度維持時間が長くはないという欠点はありますが、筋合成をダイレクトに刺激する作用が極めて高いEAAは、胃腸などに問題がある方や環境的にプロテインが利用できない人にとっては、トレ前専用だけでなく日常的な基本サプリとなり、それが結果的にベストというケースがあるのです。



【Ex1】
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