エブリアームカールby591system」を数週間継続しただけで、目に見えて腕が太くなったような感覚が得られます。

事実、サイズはいくらかは増えているはずです。

ただし、それは純粋な筋量の増加ではなく、そのほとんどが低刺激の高頻度運動による血流量の増加と、グリコーゲンやクレアチン系等の蓄積増による水分貯蔵量の飽和によるものでしょう。

エブリアームカールby591systemを中断すると立ち所に空気の抜けた風船、あるいは弾丸発射後の単発式火縄銃♂の如く、萎んでしまうことでしょう。

実質的に見た目ほどに筋量が増えていないからです。

しかし、この増えたサイズをなんとかモノにしたいものです。そこで、仮説と作戦を立てます。



エブリアームカールによるトレーニング方法の初期段階においては、各種栄養素と水分によってサイズアップ感が発生しますが、実はそれ以外に増加しているアナボリックファクターが存在します。

実際に試したことがない人でも想像が付くと思いますが、このエブリパンプ的なトレーニングは加圧トレーニングの刺激に近く、筋線維の損傷こそおこりませんが、乳酸蓄積などによって筋内環境が悪化します。

この化学的刺激が加圧トレーニング同様に局所的なホルモン様物質レベルの上昇を招き、筋合成を高めるのです。

ただし、それは一時的なものである為、確実な結果を得るためには、トレーニング頻度を一定に保ちつつ、1ヶ月以上継続する必要があります。



第二段階として、単なる水ぶくれではないサイズを僅かでも獲得したなら、そのサイズが持つポテンシャルを引出すために、これまで以上の強度で腕のトレーニングを行います。

つまり、高頻度サイクルから高強度トレーニングサイクルに移行するわけです。

当然ながら、エブリアームカールは休止して、1週間に1回程度の低頻度の腕トレになります。



これら、コンセプトも刺激も全く異なるトレーニングをサイクルすることで、これまでの漫然とした刺激や段階的予定調和的な刺激では得られない揺さぶりを腕にかけることができるのです。

水風呂とサウナを行き来するような感じで、単なるパンプによるサイズアップを本物のサイズに固定するのです。

と言う訳で、恵まれたトレ環境でエブリアームカールby591systemを採用して、既に1ヶ月以上経過しているトレーニーもいると思いますが、その場合、今から高強度トレーニングサイクルに突入し、マッスルメモリーを刻んでみて下さい。

さて、本編はここまでですが、次回はストライヴなんて身近にないぜと言う方の為のエブリカールを考えてみましょう。

応用編へ続く



【Ex】
上腕囲の停滞-1
上腕囲の停滞-2
上腕囲の停滞-3

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1ヶ月で腕を5mm太くする-応用編