メインセットの使用重量を高めてトレーニング強度を高めるのが目的の場合、メインセットまでに消耗を招きやすいピラミッド法は、些か適さない。

これに対し、最短の手段でメインセットに挑戦するいきなりメインセット法は、メインセットまでの無駄なエネルギー消費を省けるため、メインセットにおける使用重量を大幅に増やすことが出来る。

トレーニング強度を重視する場合、この「いきなりメインセット法」は大変優れてはいるが、同じく強度という視点でよく観察すると、強度的な弱点が僅かばかり存在する。

いきなりメインセット法では、1セット目に最大の力を発揮して「最強のセット」を全力で行うので、2セット目、あるいは3セット目を行う場合、1セット目と同じ重量を扱うことが難しくなるのだ。

2セット目以降は、重量を落として反復行為を行うことになる。

つまり、セットを重ねるごとに強度が落ちる訳だ。メインセット後のセットはディセンディングセットの一種になる為、筋発達の第一条件は強度であるという考え方によれば、2セット目、3セット目は付け足しに過ぎない。


ただし、追加で行われる2セット目以降は、筋肉に効かせると言う目的やパンプという筋肥大の条件の中のひとつを満たすことができるので、全く無駄ではない。

しかしながら、高強度トレーニング期や筋量増大期などと明確にトレーニングサイクルを規定して、トレーニングを行っている場合、強度や質が低下したセットを行うことに、果たしてどれだけの意味があるだろうか?

そこで、次回は2セット目以降に強度を落とさずにトレーニングを継続するテクニックについて考えてみよう。

後編へ続く



【Ex】
トレーニング強度設定考
使用重量を変更するタイミング 前編
使用重量を変更するタイミング 中編
使用重量を変更するタイミング 後編

【関連】
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