Q:普段はフリーウエイトのスクワットしか行っていませんが、たまに出稽古のようなノリで他のジムへトレーニングに出向くことがあります。

そこには、斜めのレッグプレスがあるのですが、スクワットよりも重たい重量がこなせ、動作も楽なのです。

これってトレーニング効果は如何ほどのものなのでしょうか?



レッグプレスはスクワットに比して、重たい重量を扱うことが出来ます。

傾斜の付いた45度レッグプレスであれば、全く初めての人でも100kgを上げ下げすることができたりします。

それは、何故なのでしょうか?

45度レッグプレスの場合、見た目の重量は100kgであっても、その質量が生み出す力の全てがトレーニーの脚に届くことがないからです。

プレートを乗せたフットプレートが斜めにスライドするこのレッグプレスの場合、それを動かすのに必要な力は垂直方向時の約半分になるからです。

つまり、マシンに装着した重りが100kgであれば、50kg重程度の力しか要さない訳です。



見た目の半分ほどの負荷になる傾斜の付いたレッグプレスですが、その利点はビジュアルショック増や腰へのリスク低減、アイソレート感だけではありません。

様々なスタンスや足先の向きをスクワットよりも手軽に出来るという点もあります。

脚幅を狭めれば、大腿四頭筋を選択的にヒットでき、広めのスタンスを取れば内転筋を比較的正確に刺激できるでしょう。

様々なバリエーションで追い込めるというチョットした長所がある訳です。



ただし、局所的な弱点克服には良いかも知れませんが、トータルでの筋力アップやパフォーマンスアップにおいてはスクワットに軍配が挙がるでしょう。

スクワットが可能な方で、パフォーマンスアップが目的の場合は、レッグプレスはスクワットのサブとして位置づけるのが良いようです。

応用編へ続く



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