時短トレ鉄則12
「一種目法の部分的採用-後編-1」


トレーニング時間が極端に短い場合、目的の部位に対して一種目法を採用するのが良い選択の一つです。

ターゲットに対して一種目しか行わない一種目法。オーソドックスな考え方をすると、前回紹介したとおり、物理的に最も仕事量の多そうな種目を採用するのが良いでしょう。

今回は、それに引けをとらないか、むしろ、より重要かも知れないミクロ視点からの選択方法を考えてみましょう。

「ストレッチ種目を選択する-前編」

POFに基づいたトレーニングを行っている場合、ストレッチ種目は第二種目として採用されることが多いです。ストレッチ種目とは、ウエイトを降ろしきったボトムポジションにおいて最も負荷がかかる種目を指します。

初動がきつい種目でもありますが、メインの筋肉が最も引き延ばされたストレッチ状態で強い負荷が筋肉にかかるのが特徴です。

サプリ塾において何度も触れてきましたが、このボトムポジションにおいてのストレッチこそが筋成長の引金になるのです。



筋肉の表面、骨格筋線維表面には、サテライト細胞と呼ばれる便利屋的な細胞が存在していますが、筋肉への強いストレッチやストレッチ種目、ネガティブムーブメントにおける高負荷はサテライト細胞を活性化させると言われています。

骨格筋におけるサテライト細胞の働きは、筋原線維の増殖と筋細胞の肥大という筋肥大の重要な要素の骨幹を担うことです。

つまり、ストレッチ種目をやり込むことでサテライト細胞が活性されると、筋原線維や細胞核の増殖による筋肥大が期待できるのです。



時間がない時のウエイトトレーニングにおいては、なるべく筋肉に対する作用が大きそうな種目を採用したい物です。ひとつは単純に仕事量が多いという基準。もう一つは、サテライト細胞を刺激できるという基準です。

ただ、この二つ目の基準であるサテライト細胞活性に関しては、一点だけ注意点があります。既に何度も言及しているので、即答できる方が多いと思いますが、宿題的に次回へ続きます。

#39へ続く



【要履修済講義】
・トレ種目が1種目だけしか選べないなら?-前編
・トレ種目が1種目だけしか選べないなら?-後編
・時短トレ鉄則6「種目を厳選する

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