「ミクロレベルにおける運動の有効性」

有酸素運動にせよレジスタンストレーニングにせよ、何らかの運動を行えば、消費カロリーが増大するので、肥満の解消や予防効果があることは、誰でも知っています。

各種の運動によって、最大酸素摂取量や筋力を高めることができれば、日常生活やファンスポーツにおけるパフォーマンス改善だけでなく、肉体年齢や体力年齢を若く保つ効果も期待できます。

これらは、目に見えやすく認知しやすい「運動の健康増進効果」ですが、今回は認識しにくいレベルにおける運動効果についてです。

今日では、脂肪細胞は単なる栄養貯蔵庫ではなく、脂肪細胞自身がホルモンを分泌する内分泌器官であることが知られています。

飽食や運動不足による脂肪細胞の肥大や増殖は、総じてマイナスの影響を及ぼすホルモン量を増やすので、健康のためには減らすべきであるのは明白です。

一方、筋肉と言えば、これもまた内分泌器官と呼んでもいいような働きをみせます。



レジスタンストレーニングなどによって筋肉が使用されると、筋肉の成長を促すIGF-1などの成長因子の生成が増加します。

その一方で、筋肉の成長を妨げるミオスタチンの活性は阻害されます。

また、血管の新生を促す成長因子も増加します。

この3点を絡めて考えると、強い抵抗運動などを行った場合、筋肉がその発達を促すような環境を自分自身で整えているように観ることができます。

これらの反応は当然ながら、脂肪細胞のそれとは異なり、健康増進に有利に働きます。そして、筋運動や筋肉には他にも健康増進にとって重要な働きをするホルモン調節作用があるのです。

#13へ続く



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