Q:サプリ塾の「基本サプリ2009-2011」シリーズにはプロテインが登場しませんが、プロテインは身体作りにおいて絶対に必要なサプリメントではないのでしょうか?

プロテインは、タンパク質を補うサプリメントなので、1日を通した食事からのタンパク質摂取量が必要量を十分に満たしていれば、必要が無いので必ずしも身体作りの必須サプリとは言えません。

では、食事からのタンパク質摂取量が必要量を満たしているとは、どのような状態なのでしょうか。

A:1日を通した食事において、十分な量のタンパク質食品を食べている

B:そもそもタンパク質必要量が少ない

C:A+B



Aは、食事で豆や肉、魚類、乳製品をある程度食べている場合に当てはまります。

Bは、運動時や日常生活において、筋分解を最小限に抑えている場合に当てはまります。

少なくともAかBの条件を満たしていれば、タンパク質の不足は起こり難く、プロテインの必要性は低いでしょう。この身体作りや実戦栄養学見えざる課題をパスしている場合は、プロテインは常備しないといけない基本の必須サプリにはなりません。



一方、それなりの気遣いにもかかわらず、タンパク質摂取量が必要量を下回ってしまった場合、プロテインは非常に魅力的なアイテムとなります。

その理由は、免疫物質やカルシウムなどのタンパク源由来の機能性の高さでしょうか?(マウスにおける)体内利用率の高さでしょうか?

実のところ、プロテイン最大の利点は、栄養価や機能性にではなく、その利便さとコストにあるはずです。



タンパク質の不足が起きてしまうのは、多くのタンパク質食品が調理と摂取に時間がかかり、尚且つ、ややコストがかかることが原因ではないでしょうか?ある程度のタンパク質を食事から摂取しようと思えば、コストと共に手間暇がかかります。

プロテインの利便性は、調理の手間がない上に素早く摂取できる点です。準備から摂取に至るまでの手間暇がほとんどかからないので、時間が限られる人や食事の摂取回数を手軽に増やしたい人にとってプロテインは非常に便利なアイテムなのです。

また、カロリー計算やタンパク質量の計算が楽で、無駄な糖質や脂質を摂りたくない場合やこれらを精密にコントロールしたい場合においても利便性が高いと言えます。



コスト面についても、タンパク含有量が低いウエイトゲイナーならいざ知らず、純粋なタンパク源として、プロテインを捉えるとコストが低いタンパク源なのです。

エルゴジェニック作用やアナボリック作用が高いスポーツサプリメントを簡単に利用できる21世紀の現代におけるプロテインは、タンパク質摂取量が不足しているという局面において、コストを抑えながらサッサカサーっと、タンパク質を素早く補給するのに適したプロダクトと位置づけるのが賢い認識でしょう。

番外編へ続く



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