新規入会者に対して、ジムのトレーナーがウエイトトレーニングを指導する際に、ほとんどの場合「一部位に対して10回×3セット」で全身をくまなく刺激するメニューを組みます。
確かにレジスタンストレーニング慣れしていない人やそもそも運動から遠ざかっていた人には、部位別トレーニングよりは全身コースの方が適するでしょう。
しかし、器具慣れ、動作慣れしていない人が2〜3セットのウエイトトレーニングを行うと長めのインターバルと空気の読めないインターバルによって、器具の占有時間がかなり長くなってしまいます。
このありきたりの指導が春や夏などの新規入会者が増える時期や夜のゴールデンタイムのトレーニングエリアで大渋滞が起きる原因になります。
確かにレジスタンストレーニング慣れしていない人やそもそも運動から遠ざかっていた人には、部位別トレーニングよりは全身コースの方が適するでしょう。
しかし、器具慣れ、動作慣れしていない人が2〜3セットのウエイトトレーニングを行うと長めのインターバルと空気の読めないインターバルによって、器具の占有時間がかなり長くなってしまいます。
このありきたりの指導が春や夏などの新規入会者が増える時期や夜のゴールデンタイムのトレーニングエリアで大渋滞が起きる原因になります。
そこで、トレーニング慣れしていない新規入会者には、緩めのサーキットトレーニングを組んであげると良いでしょうというのが前回までの話でした。
ウエイトトレーニングマシンをベースに用いたサーキットトレーニングであれば、マシンの椅子やベンチの上に座って休むことがなくなるので、無駄な器具の占有が起こりません。
これによって、トレーニングエリアの渋滞が起こりにくくなり、古参会員や目的意識の高い会員の顔も笑顔になるはずです。
そして、サーキットトレーニングは、それを行う当事者も得をします。
新規入会者の多くは、運動から遠ざかっていた人です。
これらの人の弱点に、筋力、骨密度、ホルモン感受性等が浮かびますが、まず第一に心肺機能が低下している可能性が挙がるでしょう。
心肺機能が低下している場合、ノンストップのハードサーキットトレーニングは、以ての外です。
ですが、適度に休憩を入れ、強度を抑えた緩やかなサーキットトレーニングは、心肺機能が衰えた人達の機能を回復させるにはうってつけの手段になります。
しかも、筋力も高めることができる。少し強度を落とすので、関節への過度の負担を減らしつつ、強化できる。有酸素運動を行わなくても心肺機能を高めることができ、時短トレになる・・・と良いことずくめです。
もちろん、サーキットを1周する間にジム内の血圧計で脈拍を測るようにすると尚良いです。
そして、サーキットトレーニングは、新規入会者が運動経験者や継続者であっても、十分なメリットがあります。
通常のジムの器具を用いた有酸素運動は、システマティカルに心拍数をコントロールするには役立ちますが、いささか単調な運動になりがちです。また、スポーツの実戦においては、ロングスローディスタンスなシチューエーションは極めて希で、ある一定以上の強度を一定時間持続させるさせる方が多く、それを有酸素マシンで再現するのは些か困難です。
ところが、サーキットトレーニングであれば、有酸素以上の負荷を身体にかけつつ、全身をくまなく多角的に動かせるので、元々、肉体的なパフォーマンスが高い人でも十分なトレーニング効果が得られます。
新規入会者の体力レベルに応じて、心拍数と強度設定ができれば、ウエイトトレーニングエリアでのサーキットトレーニングは極めて合理的な新規入会者向けレジスタンストレーニングメニューになるのです。
#5へ続く
【Ex:ジムあるある】
スポーツクラブでのマナー 基本編
スポーツクラブでのマナー 中級編
スポーツクラブでのマナー 冗談編-1「VOW的注意書き」
スポーツクラブでのマナー 冗談編-2「入浴時の作法」
スポーツクラブでのマナー 冗談編-3「ウエイトエリアでの作法」
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【関連】
初心者のトレーニングプログラム 序-前編
初心者のトレーニングプログラム 序-後編
初心者のトレーニングプログラム #1
初心者のトレーニングプログラム #2
初心者のトレーニングプログラム #3
初心者のトレーニングプログラム #4
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これによって、トレーニングエリアの渋滞が起こりにくくなり、古参会員や目的意識の高い会員の顔も笑顔になるはずです。
そして、サーキットトレーニングは、それを行う当事者も得をします。
新規入会者の多くは、運動から遠ざかっていた人です。
これらの人の弱点に、筋力、骨密度、ホルモン感受性等が浮かびますが、まず第一に心肺機能が低下している可能性が挙がるでしょう。
心肺機能が低下している場合、ノンストップのハードサーキットトレーニングは、以ての外です。
ですが、適度に休憩を入れ、強度を抑えた緩やかなサーキットトレーニングは、心肺機能が衰えた人達の機能を回復させるにはうってつけの手段になります。
しかも、筋力も高めることができる。少し強度を落とすので、関節への過度の負担を減らしつつ、強化できる。有酸素運動を行わなくても心肺機能を高めることができ、時短トレになる・・・と良いことずくめです。
もちろん、サーキットを1周する間にジム内の血圧計で脈拍を測るようにすると尚良いです。
そして、サーキットトレーニングは、新規入会者が運動経験者や継続者であっても、十分なメリットがあります。
通常のジムの器具を用いた有酸素運動は、システマティカルに心拍数をコントロールするには役立ちますが、いささか単調な運動になりがちです。また、スポーツの実戦においては、ロングスローディスタンスなシチューエーションは極めて希で、ある一定以上の強度を一定時間持続させるさせる方が多く、それを有酸素マシンで再現するのは些か困難です。
ところが、サーキットトレーニングであれば、有酸素以上の負荷を身体にかけつつ、全身をくまなく多角的に動かせるので、元々、肉体的なパフォーマンスが高い人でも十分なトレーニング効果が得られます。
新規入会者の体力レベルに応じて、心拍数と強度設定ができれば、ウエイトトレーニングエリアでのサーキットトレーニングは極めて合理的な新規入会者向けレジスタンストレーニングメニューになるのです。
#5へ続く
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