サプリ塾の特徴のひとつが長い前振りになりますが、このシリーズも開始に当たって前振りを書いていたのですが、時間的な都合上、それを飛ばしてスタートしました。
震災に終わりはなく、また、事故も好転の兆しを見せませんが、4月からは通常の更新に戻すべく、最初に書いた内容を載せることで、当シリーズを一区切りしたいと思います。
震災に終わりはなく、また、事故も好転の兆しを見せませんが、4月からは通常の更新に戻すべく、最初に書いた内容を載せることで、当シリーズを一区切りしたいと思います。
「裸一貫から出直す気概」
富野監督の作品「ダンバイン」に出てくる敵の大ボス「ドレイク・ルフト」がそれまで優位だった戦況が拮抗気味になった時に戦線離脱を決意してこう言い放ちます。
「ブルベガー1隻※と数機のオーラバトラーがあれば、再建は可能だろう」
※ 戦闘揚陸艦(超小型空母)
もう一度、一から這い上がれるか自分を試したくなっての離脱のようで、個人的にはダンバインの中で最も印象的なシーンのひとつです。
これを書いている14日の夜の時点で、テレビから流れる政府側からの説明にウンザリしている人は多いと思います。何かをするにしても、指針がありません。
一方、自衛隊や消防隊、警察官、現場の方々のプロフェッショナリズム溢れる活躍と勇気には、誰もが感動を覚えたはずです。
ともあれ、政府が何とかしてくれる、インフラ側が100%の責任を持って対処をしてくれると何となく抱いていた義務教育がもたらした価値観は目の前で崩れ去った訳です。悔しいとか憎いとか通り越してあきれた人もいるでしょう。
しかし、古い概念が崩れ去った時こそ、価値観を転換すべきかも知れません。
今回、思ったのは、この惨事は非常に哀しくいたたまれませんが、最早、「政府が悪い、当事者が悪い」といった問答は既に通過して、今は「裸一貫で一からチャレンジする気概があるか?」という問題に至っているのではないかと言うことです。
当然、今回の災害は、国家の問題や社会の問題でもありますが、一人一人に裸一貫から這い上がる根性があるかないかを問いかけているように思えたのです。
被災地以外の人も無関係ではありません。
事故が「一応の収束」すら見えていないこと。終わったとしても、他に状況が良くない湯沸器が厳然として存在すること。生物濃縮される物質と産地偽装からは誰も逃れられないこと。世界に対して日本の信用が落ち、日本人の肩身が狭くなること。
これらのツケは、事故当事者達でなく、日本国民とその子孫が永遠に払い続けること。
更新再開前に書いた環境と意志の話に戻りますが、古い概念にすがっていた場合、一代でIT長者になった人(黒幕やスポンサーはいるだろうけど)が話す内容がメチャクチャに聞こえてしまうことがあります。
しかし、その人その人の価値観や意見は、一見、内から湧き出るようでいて、実際はその人達が置かれている環境がそう言わせているようにも思えます。つまり、環境が先にあって、それが内面や行動に影響を与えるのではないかということです。
立場が違えば、IT長者の言うことは暴言のように聞こえますが、同じ立場や環境からすれば、至極真っ当なことに聞こえるかも知れないと言うことです。
少し飛躍した言訳になりますが、このシリーズが自分の視点からしか書けない理由のひとつがこの環境影響説に近く、人によっては無茶苦茶に思える人もおられるかも知れません。
今が序章かも知れない大災害において、人によって立ち位置が異なり、対処すべき優先順位は異なるかも知れません。ですが、手段は違えど、方向性は同じです。それぞれがそれぞれの立ち位置でベストを尽くすべきなのは確かです。
自分自身や家族、仕事が母艦たるブルベガーであることは立ち位置が違っても共通する価値観でしょう。数機のオーラバトラーに相当するものは、それぞれ違うと思います。
このシリーズで表現したい(したかった)ことのひとつは、人災を起こした上に拡大した当事者達に日本人の人生がコントロールされていたこと、そして、今度は彼らが人々の命まで脅かそうとしていることに対して、どうあるべきかということです。
人によっては生命そのもの、人によっては尊厳をかけた戦いが始まっており、例え立場が違っても裸一貫から出直す気概を要されていると感じています。
(時列的には#1へ戻る)
Part.2へ
【Ex】
メモ&号外その2
メモ2
メモ3
【関連】
更新再開
ブルベガー1隻と #1
ブルベガー1隻と #2
ブルベガー1隻と #3
ブルベガー1隻と #4
ブルベガー1隻と #5
ブルベガー1隻と #6
ブルベガー1隻と #7
ブルベガー1隻と #8
ブルベガー1隻と #9
ブルベガー1隻と Part.2 #1
富野監督の作品「ダンバイン」に出てくる敵の大ボス「ドレイク・ルフト」がそれまで優位だった戦況が拮抗気味になった時に戦線離脱を決意してこう言い放ちます。
「ブルベガー1隻※と数機のオーラバトラーがあれば、再建は可能だろう」
※ 戦闘揚陸艦(超小型空母)
もう一度、一から這い上がれるか自分を試したくなっての離脱のようで、個人的にはダンバインの中で最も印象的なシーンのひとつです。
これを書いている14日の夜の時点で、テレビから流れる政府側からの説明にウンザリしている人は多いと思います。何かをするにしても、指針がありません。
一方、自衛隊や消防隊、警察官、現場の方々のプロフェッショナリズム溢れる活躍と勇気には、誰もが感動を覚えたはずです。
ともあれ、政府が何とかしてくれる、インフラ側が100%の責任を持って対処をしてくれると何となく抱いていた義務教育がもたらした価値観は目の前で崩れ去った訳です。悔しいとか憎いとか通り越してあきれた人もいるでしょう。
しかし、古い概念が崩れ去った時こそ、価値観を転換すべきかも知れません。
今回、思ったのは、この惨事は非常に哀しくいたたまれませんが、最早、「政府が悪い、当事者が悪い」といった問答は既に通過して、今は「裸一貫で一からチャレンジする気概があるか?」という問題に至っているのではないかと言うことです。
当然、今回の災害は、国家の問題や社会の問題でもありますが、一人一人に裸一貫から這い上がる根性があるかないかを問いかけているように思えたのです。
被災地以外の人も無関係ではありません。
事故が「一応の収束」すら見えていないこと。終わったとしても、他に状況が良くない湯沸器が厳然として存在すること。生物濃縮される物質と産地偽装からは誰も逃れられないこと。世界に対して日本の信用が落ち、日本人の肩身が狭くなること。
これらのツケは、事故当事者達でなく、日本国民とその子孫が永遠に払い続けること。
更新再開前に書いた環境と意志の話に戻りますが、古い概念にすがっていた場合、一代でIT長者になった人(黒幕やスポンサーはいるだろうけど)が話す内容がメチャクチャに聞こえてしまうことがあります。
しかし、その人その人の価値観や意見は、一見、内から湧き出るようでいて、実際はその人達が置かれている環境がそう言わせているようにも思えます。つまり、環境が先にあって、それが内面や行動に影響を与えるのではないかということです。
立場が違えば、IT長者の言うことは暴言のように聞こえますが、同じ立場や環境からすれば、至極真っ当なことに聞こえるかも知れないと言うことです。
少し飛躍した言訳になりますが、このシリーズが自分の視点からしか書けない理由のひとつがこの環境影響説に近く、人によっては無茶苦茶に思える人もおられるかも知れません。
今が序章かも知れない大災害において、人によって立ち位置が異なり、対処すべき優先順位は異なるかも知れません。ですが、手段は違えど、方向性は同じです。それぞれがそれぞれの立ち位置でベストを尽くすべきなのは確かです。
自分自身や家族、仕事が母艦たるブルベガーであることは立ち位置が違っても共通する価値観でしょう。数機のオーラバトラーに相当するものは、それぞれ違うと思います。
このシリーズで表現したい(したかった)ことのひとつは、人災を起こした上に拡大した当事者達に日本人の人生がコントロールされていたこと、そして、今度は彼らが人々の命まで脅かそうとしていることに対して、どうあるべきかということです。
人によっては生命そのもの、人によっては尊厳をかけた戦いが始まっており、例え立場が違っても裸一貫から出直す気概を要されていると感じています。
(時列的には#1へ戻る)
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【Ex】
メモ&号外その2
メモ2
メモ3
【関連】
更新再開
ブルベガー1隻と #1
ブルベガー1隻と #2
ブルベガー1隻と #3
ブルベガー1隻と #4
ブルベガー1隻と #5
ブルベガー1隻と #6
ブルベガー1隻と #7
ブルベガー1隻と #8
ブルベガー1隻と #9
ブルベガー1隻と Part.2 #1