動物の行動は、必ずしもその個体固有の遺伝情報から発せられているとは限りません。

つまり、動物AのA'という行為は、Aの意志ではない場合があるのです。

コントローラー動物行動学においては、寄生虫などのパラサイトが宿主を操ることが知られています。

パラサイトの繁殖に都合が良いように、宿主をコントロールするのです。

この話に関しては、以前、サプリ塾でも紹介したので、覚えている方もおられるでしょう。

同時に、そのような話は下等な生物達の話であって、知恵と知識を司る立派な脳を持つ高等生物「人間様」には関係がないという印象を持つ人もいるかも知れません。


ところが、これまた以前サプリ塾で紹介したトキソプラズマの話を思い出して下さい。

野良猫などが媒介するトキソプラズマという原虫に感染した人間の行動は、

・男は荒っぽくなったり、注意力が欠乏する
・女はエロくなる

ということが研究によって判明しています。



我人間様、思考こそが至高、意志の源たるは大脳新皮質!

そう信じ込みがちですが、意図も簡単に原虫如き下等生物に行動の一部が乗っ取られているなんて、認めることができるでしょうか?

トキソプラズマの影響は、一般的には妊婦や幼児でなければさほど問題でない(※)とされていますが、このほど発見された寄生菌は身の毛がよだつ能力者です。



詳しくは、ナショナルジオグラフィックのニュースをご覧下さい。

ブラジルの熱帯雨林で発見された昆虫寄生菌は、アリに感染して脳を支配することでアリをゾンビのような状態にしてアリの意思を操るそうです。

アリの行動を操って寄生菌の繁殖に適した場所まで移動させるのです。



トキソプラズマは、ホンの少しばかり人間の情動をコントロールするようですが、発見されていないだけで、他にも人間の行動や意志を操るパラサイトが存在するかも知れません。

もちろん、パラサイトに限らず、外界からのありとあらゆる刺激によって、人間の行動や心、果ては思想まで操作することもできる可能性を頭の片隅に留めておく必要があるでしょう。

つまり、自分の意志や心は、自己から発生したと思っていても、人間は様々なウィルスや病原菌、そしてパラサイトに集られ続けているので、実のところ人間の行動とはそれらの利己的な意志の総和でしかないかも知れないのです。



とは言っても、絶え間なく頭を動かして考え続けることや強い意志や意識性を持つことが「面白可笑しく生きていく上」で重要であることは、揺るぎないはずです。

この逆である高い意識性の欠如は、単にその人が何か(※2)にドップリ感染しているのかも知れません。

つまり、結論としては、高い意識性や強い意志は確かに大切ですが、それ以前の前提として、それらが澱むことがない環境や環境作りが大切ではないでしょうか?という話です。



※ トキソプラズマやその他のパラサイトが原因不明の難病や奇病、行動障害、発達障害の原因となっている可能性は否定できない!

※2 パラサイトに限らず、テレビや教育、情報操作、洗脳、将来的にはマイクロチップやナノテク、バイオ食品、ワクチン、電波(?)


強烈な意志は運命すら変える!へ続く



【関連】
意識や意志はどこから来るのか?-前編
意識や意志はどこから来るのか?-後編
私もターミネーターで考えた-前編
私もターミネーターで考えた-後編
意志の力が脳を変える-前編
意志の力が脳を変える-後編
カタツムリを操る寄生虫
人間を操る!?カンジダ菌
五体、五感、六感も1個のレセプターに過ぎない(かも?)-前編
五体、五感、六感も1個のレセプターに過ぎない(かも?)-後編
感動の解像度、感受性の感度を高めろ!
知識や造詣を高める事で、感動の解像度を高める
想像する事で感受性を高め、感動を倍増させる